めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
以心伝心
個人的に大好きな四字熟語の一つが「以心伝心(いしんでんしん)」意味は「以心伝心とは、言葉や文字を使わなくても、互いの気持ちが通じ合うことのたとえ。」【注釈】元は仏教用語。禅宗の語で、言葉や文字で表されない仏法の神髄を師から弟子の心に伝えることを意味した。「心こころを以もって心こころに伝つたう」と訓読する。先日書いた「思いやりの嘘」というのが成り立つのは、ある意味「以心伝心」だからこそだと思う。心が通じていなければ表面だけの行動や言葉通りに解釈してしまい、誤解が生じる。むろん、親しい間柄や付き合いが長くてお互いに性格など良く分っている間柄に限るけれど、何も言わずして気持ちが通じ合うというのは本当に有難いなあと感じる。実は今日の夕方に友人からクリスマスプレゼントをいただいた。プレゼントの袋を開けるとそこには美しいブローチが3個も!プラバン製で軽くておしゃれなオリジナルの手作りブローチ!!!それを見た瞬間に友人の言わんとすることや、友人がどんな気持ちでそれらを作ってくれたかがすぐに分かった。結論を言うと「3個のうちカワイイ動物デザインのものは共通の知人に渡してね。彼女をイメージして作ったのよ。」というメッセージが込められていたのですぐに共通の知人に渡した。時間が前後するけれど今朝、ブローチの製作者である友人から素敵なメールもいただいた。「陰陽師さまと目が合うと痛みもなく腹がぱっくりと自然に割れだして丸見えになる(中略)陰陽師さまなのでわざわざ他人の腹を切り開くまでもなくお見通しでやんすね。」これを読んで思わず大笑いしてしまった。ハイ、最近ブログに登場している「娑婆」→「バアバ」→「シャバ」と読み、以来「その筋」の人のような文体でメールをくれる友人。残念ながら?!百パーセントの「以心伝心」はあり得ないけれど、聡明で優しくて思いやりのある友人とはお互いに「以心伝心」の場合がちらほら。言葉がいらない?ので便利~。それ故に「陰陽師、怖い怖すぎる」とビビられているけれど。第三者に思いを伝えるには「言葉」「正しい表現」「論理的な説明」が不可欠だけど、親しい間柄には時として言葉は不要だなあと感じる。これからも時と場合に応じて「以心伝心」を感じたいものだ。
2017/12/16 19:09
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