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小さな国語塾のつぶやき

基本は「主語」と「述語」

文章の骨組みは言わずもがな・・・「主語」と「述語」!まずはこれをしっかりと把握しておく必要があるのだけど・・・。記述問題などの採点をしていると、本文中において「まとめる」部分は合っているのだけど如何せん主語と述語が合っていない解答がちらほら。折角「おっ、いいぞ~」と思いきや最後の最後でこけるというパターンが多い。本人としては字数以内に収めようとして必死がゆえに最後の最後(つまり述語)を削ってしまうのだ。本来ならば修飾語を削るべきところなのだけど・・・。むろん述語をいれるべきだとは皆分かっているけれど複文(主語・述語の関係を二組以上持っていて、それが対等でないもの)になると途端にパンクしてしまい、支離滅裂になってしまう。それを避けるためには①問いに対しての答えの主語と述語をしっかりと把握する。②自分が書いた文章の主語と述語が合っているか?を意識する、この二点に尽きる。この訓練をしっかりしておくと英語の長文読解においてもどこまでが主部か、さらには主部が長い場合においてはどれが主語かを見分けることが出来るようになるだろう。とはいえ言うは易し行うは難し・・・、「文章全体の内容把握、記述の際に主語と述語が合う文章を書く」ための訓練として中三の一部の生徒に「要約」演習を先週から行っている。かなり長い文章(1000字程度)を200字以内にまとめるという課題を先日出したところ・・・・撃沈。初回だから仕方ないと思い、速攻で見本の要約文を書いて示し、どこをどう削ればよいかなど実例を示しながら説明した。また、別の生徒にも修飾語の削り方などを実例を示し説明。逆に、修飾語のつける位置によって意味が全く違ってしまうという演習を中学生全員に対してプリント課題を使用して行った。とっても頭がいい某生徒が「こんな書き方する人っていますかね~?絶対いないですよね。」とポツリ。思わず「君は日頃から注意して文章を読んだり書いたりしているから、こんな間違いをすることはない。でも、思い付きで何も考えずに書くとこういう誤解を招く文章になり、こういう訳分からない文章を書く人って多いよ。」と思わず力説した。結局はいつも書いているように、正しい文章を書く、上手な文章を書くためには正しい訓練や練習が一番か。

2017/12/10 06:01

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