めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
「ユーモア」は無敵?!
「絶望の反対語はユーモアだと思う」と、とある有名なタレントが発言したと話題になったことがあり、うまいことを言うなあ~と感じると同時に「ユーモア」は「絶望」の反対語のみならず、あらゆる場面において有効で効力を持つなあと実感する。少なくとも、日ごろは苦虫を嚙み潰したような顔をした指導者を懐柔させたり、クレーマー撃退に対して一回は効力を発する。先日の中学生授業でのプリント演習時に、中間テストを終えたばかりで少々気が抜けてしまいなかなか手が進まないS君。思わず「早く!これを仕上げるまで帰さないよ。居残り~~~!」と言ったところ彼はポロリと「僕はマッチを売らないと帰れません。家に入れてもらえません。ああ((´;ω;`)ウゥゥ・・・」とマッチを擦る演技を始めるではないか☜そう、アンデルセン童話の「マッチ売りの少女」の「少年バージョン」!思わず「分かった分かった。マッチをすべて買ってあげるから大丈夫。とにかくやりましょ。」と笑いをこらえるのに必死だった。本来ならば「プリント嫌だよ~、面倒くさいよ~」VS「勉強になるし、大切なことだからやろう!」という相反する意見がぶつかるところなのだろうけれど、ユーモアで返されると思わず態度を軟化させてしまった(苦笑)。ところで新聞社に勤めていたことがあるという知人の話。新聞社には色んな問い合わせが毎日のようにあるそうで、問い合わせならばいいのだけれど中には「クレーマー」も存在するとか。一応、名乗られるから無下に電話を切ることができないらしく毎日社員さんたちは対応に困っていたそうだ。そんなある日、クレーマーの対応に困っていた女性社員から電話を内線で回してもらい、電話を替わった瞬間に知人は「〇×△※☆。。。。」と韓国語もどきをまくしたてたらしい。(別に韓国語に限らず、相手がひるむであろう日本語以外の外国語であればOK。ビビらせるためにとっさに韓国語もどきが口をついて出ただけ)。周囲の社員さんたちは笑っており、当の本人もまくしたてながら笑いをこらえるのを必死だったとか。気が付くと電話を切られており無事にクレーマー撃退成功。先日、それを実演してもらったところ「最高」だった。ギャグと分かっているから捧腹絶倒だけれどクレーマーにとってはかなりの恐怖だったに違いない。いやはや侮ることなかれ「ユーモア」。
2017/12/09 16:14
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