めむろ国語専門塾
- ブログ
小さな国語塾のつぶやき
答え方に要注意
答え方って意外と難しい。聞かれたことを答える必要があるとは皆、頭では分かっていても内容把握の方に意識がいってしまい答え方をおろそかにしてしまうことがあるので要注意。例えば本文では「日本人は日本語をおろそかにしすぎている。これはよくない。」、問では「筆者はどんなことを希望していますか?」とあった場合に「あ、ここが筆者の主張だ!」と先に紹介した文章をチェックし、そのまま答えてしまうタイプが意外と多い。本来ならば、筆者は「日本語をおろそかにすることはよくない」→「日本語をおろそかにしてほしくない。おろそかにしないことを希望している。」が正解。つまり本文中には「良くない(×)」の内容が書かれ、問では「希望(〇)」を聞かれているので本文の逆を答える必要がある。これは国語に限らずほかの科目に関してもよくあるパターン。例えば理科で「望遠鏡で太陽を見る時にしてはいけないことは?」と問われた場合に正解は「太陽を直接、目で見ること。」なのだけれど「太陽を直接、目で見てはいけない。」と言った具合に既に知っている知識だからこそ大して考えずにそのまま答えてしまう。「太陽を直接、目で見てはいけない、いけない」とは文章としては続ないことは落ち着いて考えれば分かるのだけど・・・。では、こういった間違いを防ぐためにはどうするか?「何を聞かれているか?」を常に意識するしかない。それは勉強の時のみならず日常生活においても意識しておく方が良い。日頃から意識する習慣をつけておくと間違いやミスを防ぐことができるし、日常生活では人間関係においても誤解を招くことが少なくなるから。特に会話などの場合は「聞かれていること」に応えずに自分の言いたいことばかりを主張してしまうと論点がずれてしまいお互いに訳が分からなくなる。まずは「聞かれたこと」に応える、答える!これを日ごろから意識したいもの。
2017/12/08 17:31
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です