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小さな国語塾のつぶやき

雨降って地固まる

「路面凍結で事故多発 十勝管内5署で29件」という記事が新聞に載っていた(十勝毎日新聞11月27日付)。実際にあちこちの道路が凍結しており、冬用タイヤでもハンドルを取られてしまうという状況で何人かの知人は、車2台が横転しているところを目撃したとか・・・。まさに「雪降って地固まる」≒「超危険」だよなあなと、ふと思った。北海道に来てから早9年目、ようやく路面凍結の状態に慣れてきたとはいえそれでも恐い・・・。予期していないところが凍結していたりする・・・。さて、「雪降って地固まる」と先ほど表現したけれど、正式な諺が「雨降って地固まる」。「揉め事の後は、かえって良い結果や安定した状態を保てるようになること」として使う諺で、由来は「雨が降ることによって地面が水分を含み柔らかくなるが、その後晴れることによって雨が降る前よりも地面は固くなること」。つまりは雨の後に「晴れる」ということが必要!ちなみに路面凍結の状態から元に戻る、積雪がなくなるころには・・・アスファルトの表面にひびが入ってしまうことが多い十勝地方。雪に関しては春になって「晴れる」ことがあっても地面が固くなる(良い状態)とは到底言えない。つまり「雪」に関しては「雨」とはかなり事情が違う・・・けれど外に出ると一面銀世界、空気が澄んでいる北海道、個人的には気に入っている。さて話を戻して、「雨降って地固まる」の使い方の例としては「仕事をおざなりにして遊んでばかりいたあの人は会社をクビになったそうだけど、今では仕事に専念して出世するほどになったそうだよ。雨降って地固まるだね。」「雨降って地固まるで、以前まで暴走運転をしていた若者が事故に遭ったことによって今では交通ルールをしっかりと守るようになったそうだよ。」などで、第三者の介入があって事が落ち着くという意味で使うのは間違った使い方。結局は何か目の前の事象に対して自分にとってプラスの出来事に変えるのは自分次第ということか。全く同じ意味で使われるのは「災い転じて福となす」がある。雨や災いをそのまま放置しておくと、道はぬかるんだまま、自分自身は不幸のまま・・・「晴れる」≒「自分の心がけ、努力?」をもってして取り組むことが大切・・・。言うは易く行うは難しだけど。

2017/11/28 17:57

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