めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
最近の授業から
最近の授業から気づいたこと。①小学生にありがちなのが、問題文を読まずに「まさに適当」に答えを書くタイプが意外と多い。②本文に合っているものを選べ。間違っているものを選べという問いで迷うタイプが多い。以上の二点はある意味、永遠のテーマなのだが・・・。①については大人や指導者がつきっきりで本文や問を読んで解かせると子供たちは解ける。つまり「読めば理解できる」のだけど「興味がないから読みたくない。」「読んだつもりでも興味がないから全く頭に入ってこない。」のだ。興味がないから読まなくていいというわけにはいかず、自分自身も難解で訳分からない文章に出くわした時でもとりあえず問題を解こう、正解しようと必死だった。ただ、小学校高学年ぐらいだとテキストやテスト問題は何回か繰り返し読めば分かるような内容がほとんどで決して理解不能な内容はほとんどないはず(難解中学受験用のテキストなどは除く)。先にも書いたけれど理解力がないわけではない、ただ「読まない」のだ。「どうしたら彼らが集中して文章を読むようになるだろう。まずは『読む』という動作を身につけさせなくては」とずっと考えていた。去年は「5分後に意外な結末」シリーズを準備して時間を計って読む→内容を4場面分けて書かせるなどしていた。でも、結局は最後のオチが理解できないこともあり可もなく不可もなくという結果に。さて、「読まない」タイプのうちの一人が(高学年男子)が最近、「これ学校の図書室で借りてるんだ~、面白いよ。」とお教室に持参したのが「歴史漫画サバイバルシリーズ」!テキストの文章は一切読まずに適当に答える、段落ごとに交代で読むように促しても知らん顔の彼が休み時間に真剣に本にはまっている!彼だけ、たまたまか?と思いきや別の先生(横浜の塾長)もおススメしてらっしゃる。小学生の間でかなり人気+「読む」という行為の訓練につながる+歴史の勉強にもなる、のでぜひ試してみる価値ありか(自分自身んも近々手に取って確認予定)。②については、選択肢の内容が合ってるかどうか?どこに書かれているか?と必死になり、例えば本文で「○○はよくない」とあり選択肢では「○○はよい」とあれば当然「間違い」と分かる。でも、内容が合ってるか間違っているかのみならず「本文には書いていない内容」の選択肢も準備されている。それゆえに生徒たちは「これ、合ってるか間違ってるか分からない~~~」となる。そりゃそうだ!あってるも何も「書いていない」のだから。種明かしをすると「なーんだ~」となるけれど・・・・。というわけで選択肢を選ぶ場合は「本文に書いていないのでは?」と疑いを持つことの大切さを強調したい。
2017/11/22 19:14
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