めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
「持論」「自論」、「持説」「自説」・・・
いつもお邪魔させていただいているブロガーさんが「持論」と「自論」について興味深いことを書かれていた。『強く主張を表現する場合は持論、自らの意見と考えるなら自論』(ブロガーさんのコメントより引用)と。自分自身、その方と全く同じように使っているのだけど①「自論」は誤りという意見がある②自分だけの考え「自論」は胸にそっとしまいたい、この2点の理由から不特定多数の目に触れる文章や公の文章では基本的に「自論」ではなく「持論」で統一している。そもそもが、文章に表す→自分にとっては「強い主張」なので必然的に「持論」となる。さて①について言うならば「自論」という言葉は「持論」から派生した言葉、言い換えると新しい言葉なので辞書によっては「誤り」とあったり「造語」と言われるのだろうと推測している。ただし、「自分の意見」という意味で敢えて「自論」を使うこと自体はよいと思うし、読み手にもよく伝わる・・・。よって公式の場所では「持論」〇、「自論」△といったところか。が、が、が、さすが日本語!ややこしいことに「持説」と「自説」はどちらも昔から語り継がれている正しい言葉。思わず「ヒエーッ」と言いたくなるけれど・・・。「持説」(人が日頃から【持】っている意見)、「自説」(【自】分が日頃から主張している学説や意見)となる。ほかにも「これって正しいの?」と言いたくなる紛らわしい言葉に「特徴」と「特長」がある。「特徴」(特に目立つところ)、「特長」(特に優れたところ、特に優れた長所)で共に正しい表記で、意味の違いは「特徴」=欠点も含まれる、「特長」=欠点は含まれない。欠点が全くない人や製品って存在するの?と言いたくなるし、何か物を買うときに特長ばかりを並べ立てられると何となく胡散臭いと感じてしまう。長所と欠点の両方を意味する「特徴」を知っている方が安心感があるし、実際トリセツなど見ると「本品の特徴は・・・」という記載が多い。さて、どんどん話がズレていったけれど・・・陰陽師の「特徴」はいかに?!「優しさと厳しさ(怖さ)を兼ね備えている」ことにしておこう。
2017/11/20 02:14
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