めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
飲める文庫
「飲める文庫 舞姫」が届いた!「飲める文庫???」と袋を見るとコーヒー!なんて「粋なんだ~~~」と大喜びしてまずは香りを楽しみながら、森鴎外の「舞姫」を連想している。実はこれ、「やなか珈琲」が発売している「日本名作小説AI(人工知能)に日本の純文学を読み込ませ、その読後感を5つの味で表現させて、 やなか珈琲がそれぞれの味わいをブレンドコーヒーで再現しました。コーヒーの味わいで感じる純文学6作品。数量限定の特別企画商品です。」だそう。関西在住の友人からのサプライズで、彼女は夏目漱石の「吾輩は猫である」を飲んでみてなかなか納得~だったそう。う、嬉しすぎる!コーヒー党+文学好きと知ってるからこそ選んで送ってくれた彼女のセンスも「粋だなあ~~」とただただ感謝!香りはほろ苦く・・・まさに林太郎(森鴎外の本名)。。。っと、ではなく豊太郎とエリスとのロマンスが苦い結末に終わることを予感させるような。。。素晴らしい!(ご周知のとおり「舞姫」は森鴎外自身がモデルの小説である。ちなみに結末はかなり違う・・・小説ではエリスは発狂するが、実際はドイツ留学中に鴎外はエリスを妊娠などさせてはいないし、彼女は発狂もしていない。それどころかエリスは鴎外を追って日本を訪れるが、エリスと鴎外の関係を快く思わない鴎外の家族はエリスを帰国させ、早々と鴎外に結婚を薦めて結婚をさせる)。さてさて、早速きちんとしたペーパーを買ってきて「舞姫」小説を傍らに置いて味わおうと思っている。ちなみに小説そのものを読んだことがない人にでも分かるような簡単なあらすじがきちんと袋に記載されている。「舞姫ブレンド 森鴎外 留学先で知り合った踊り子との恋情と、自らの将来との間で揺れ動く主人公のロマンスをコーヒーに。伝統的な味わいになるよう非水洗処理したブラジル豆に、甘未の強い東ティモール産をプラス。美しい文体で描かれた若い恋が、チョコレートの様な甘味と滑らかでソフトなボディでよみがえります。」という注釈付き。それにしても嬉しすぎる!読書+香り+味覚の秋を堪能しようっと。ところで「コーヒー」と「文学」は一見関係なさそうだけど実は合う・・・「理系」と「文系」の垣根がなくなりつつあると最近よく言われることだけど「まったく真逆、あるいはまったく関係ないようなもの」でも意外な結びつきがあったり、合ったりするものだなあと。だからこそ様々なことに興味をもってどん欲に知識を増やすと楽しいだろうなあと感じる。学ぶことには無駄はない?!
2017/11/14 20:52
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