めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
「こむら返り」
今朝、久しぶりに睡眠中に「足が攣(つ)った」・・・そう、つまり「こむら返り」を起こした。「あ、マズイ」と思ったところで攣っている最中はどうもこうも手の施しようがないのでせいぜい深呼吸をしたり、痛い部分に手を当てて痛みが治まるのを待つしかないし今回もそのように対処した。さて、「足が攣る」と漢字で書くと「攣る」≒「痙攣(けいれん)」とイメージがわくのでどんな状態かが分かりやすい。でも「こむら返り」と言われても…幼い頃「???」だった。思わず「小村帰り?」などと訳分からない連想まで始める始末・・・。実は「こむら」ふくらはぎの古い言い方である「こぶら」が、転じたものと考えられてるそうだ。つまり、こむら返りは、「ふくらはぎが裏返るような痛みを持った症状」を言い表した言葉。医学的には「腓腹筋痙攣(こむらふっきんけいれん)」と呼ばれ、この「こぶら」という呼び名は江戸中期頃に使われなくなり、現在では「こぶら」が転じて「こむら」と東京では呼ぶようになったらしい。大阪ではこの古語の「こぶら」がそのまま残り「こむら返り」のことを「こぶら返り」と呼んでいるそうだけれど、大阪に隣接する兵庫出身の自分は「こぶら返り」とは言わない。これまた「こぶら」→「コブラ?(蛇)」と変な方向に行ってしまいそうになるので今までもこれからも「こむら返り」という表現で自分の中では定着。さて、何とか激痛が治まったものの鈍い痛みが続いているではないか!はてさてどうしたものか?中高生時代は「痛いとき」→「サロンパス」あるいは「冷やす」という対処をしていたけれど、以前に「冷やす」べき時にそうとは知らずにご近所の方の温かいアドヴァイスに従い「温めて」しまいひどい目にあったという苦い経験から、今回はきちんとネットを駆使し「こむら返り」「対処法」と調べてみた。すると・・・「温める」のが有効だとか。危ない危ない、もう少しで「冷やす」ところだったと思わず肝を冷やした(汗)。結局、タオルを温めるのが面倒、温シップ、お灸なるものが近くにはない、ということで意を決して「自然治癒力」に任せることにした。これが一番安上がりで信頼できる?!ハイおかげさまで今は事なきを得て、痛みはほとんどなくなっている。さて、久々に「こむら返り」を起こしたことで次の二点を学んだ。①「こむら」とは「ふくらはぎ」を意味する「こぶら」が転じた言葉②対処法を間違えてはいけない、という2点。とにもかくも起こってしまったことや現状を嘆いても仕方がない。では、今後どうすればよいか?を前向きに考えて正しく行動を起こすことが大切。勉強もしかり・・・。特に受験生。今の現状を後悔するのではなく、今後どんな風な方針(進路)がベストか?そのためには正しい選択、方針を吟味して動くべき。
2017/11/10 16:51
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