めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
さいしょくけんび(才色兼備)
昨日の記事に多くのコメントをいただき、ただただ感謝!中でも、聡明な女子高生blue様からとっても素敵なコメントをいただいた。かいつまんでい言うと彼女は「才色兼備」を「才色兼美」と書いて×になった経験があるとか・・・。なるほど~、個人的には「才色兼美」の方がしっくりとくる。「色々(多くの)才能と美を兼ねている」とは皆の望むところ、まさに憧れだろう。さて、本来の「才色兼備」は「色」を「色々…様々」ではなく「容姿、美貌」という意味で使われており、「才色」=「優れた才能と容姿」、兼備「両方を兼ね備えていること」となり女性への誉め言葉。自分の中で「才色兼備」と言えば「小野小町」を思い浮かべる。小野小町(おののこまち・生没年不明) は平安時代の歌人で世界三大美女の一人とい言われる人物。当時の美人と今の美人は基準が異なるので実際のところはよく分からないけれど。さて、小野小町と言えば次の歌が有名。「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」(意味)桜の花の色がすっかり色あせてしまったと同じように、私の容姿もすっかり衰えてしまっ たなあ。桜に降る長雨を眺め、むなしく恋の思いにふけっている間に。このように小野小町は「色」に「花の色」+「容姿、美貌」という意味を込めている。うーん、この歌を鑑賞するたびに「美人は美人なりの悩みがあったんだなああ…年老いて美貌が衰えることは美人にとってはそりゃああ酷だろうなあ」とつくづく感じる。さて、自分は?!潔く「ないものねだり」はしない(苦笑)けれど、最近は「菜食健備」「彩色兼備」といった感じか。見た目から「肉食系」と思われがちだが意外や意外、実は肉はほとんど食べない(単に好きではない)主義で、まさに菜食!そのおかげか化け物並みの健康体。さらには若いころはモノトーンで全身を固めていたけれど、今それをすると単なる怪しい魔法使いのおばあさん?!になりそうで怖いので、カラフルな色で全身を固めており、先日のラジオ出演の際には声しか電波にはのらないのだけどハロウィーンを意識して上はオレンジのカーディガン、下は紺地にオレンジのラインが入ったスカートといういでたちで一応カボチャ人間を意識したつもり・・・。あ、そういえばラジオパーソナリティのM様は本当に見た目も可愛くて才能があふれるまさに「才色兼備」と言える。国語のテストでは「才色兼備」と書かなくてはならないけれど、日常では自分なりの「さいしょくけんび」を楽しみたいもの。※昨日書いた記事なのだけれどアップするのを忘れていた・・・。後ほど今日の記事をアップ予定。
2017/11/08 04:11
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