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小さな国語塾のつぶやき

あえて二兎を追う

「二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)という諺がある。意味は「欲張って、同時に二つのことをやろうとすると、どちらも成功しないという例え。」2匹の野うさぎを同時につかまえようと追いかける者は結局1匹もつかまえることができない、ということから 生まれた諺。欲を出しすぎてあれもこれもと求めると結局何も得るものがない、ということで、 欲を出しすぎることを戒める言葉だ。確かに堅実に物事を成し遂げるときには「二兎を追う者・・・」の諺は正しい、が、きれいごとではなく多少のリスクを背負いながらでも、切羽詰まった状況では「二兎を追う」という選択肢も十分にありだと個人的には思っている。そんな中、いつもお邪魔させてもらっているブロガーさんが息子さんの高校受験への姿勢として「あえて二兎を追う」と書いてらっしゃり、思わず「そうこなくっちゃ!」と応援している。この時期になるとそろそろ進路を決めなくてはならず二者面談や三者面談が相次ぐ頃で・・・基本的に学校側としては「安全圏」を勧めるし、家庭の事情から是が非でも「近場で公立しか駄目」という場合はランクを下げるということは正攻法。でも、本人が行きたい学校があり、そこに挑戦したい!親たちはいろんな覚悟を持ったうえで子供を応援するという場合は「あえて二兎を追う」ことは素晴らしいと思う。なぜなら①挑戦して失敗したとしても後悔が少ない②頑張るモチベーションにつながる③「一挙両得」(一つの行為で、同時に二つの利益が得られること。)の可能性がゼロではないから。以上3点の理由から個人的には条件がそろえば「あえて二兎を追う」ことは大賛成だ。先に書いた「一挙両得」という言葉には「少ない労力で多くの利益を得る」という意味合いもあり、それは受験というケースには全く当てはまらず、そもそもが受験に対して「一挙両得」という言葉を使うこと自体が無理があるだろう。でも「二兎を・・・」に対しする意見としてあえて用いた。つまり少々の無理をしてでも「あえて二兎を追うことにより二兎とも得る」と言う可能性がなくはない(つまりは、可能性がある。)と言うことを伝えたいのだ。それは、勉強に限らず仕事、私生活においても当てはまり最初から「二兎を追うのはちょっと。。。。」とあきらめるのではなく「あえて二兎を追う」という姿勢が時には必要なのかなあと考えさせられた。

2017/10/29 16:19

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