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小さな国語塾のつぶやき

情報を読み取ること!

10月の後半ともなるとだんだん寒くなる北海道。そろそろ冬支度をしなくては!マズイ!何年も着た切り雀・・・そろそろ新しい洋服を買わなくては、と思う今日この頃。とはいえ基本的にあまり外出はしないタイプなのでもっぱら洋服はネット頼み。キーワードを入れたり、いつも利用しているお店のHPをのぞき、色やサイズで絞っていく。ある意味こういう絞り込みは勉強においても無意識で行っている、言い方を変えると行うべき作業だと言える。さて今週の中学生クラスでの出来事。「□□とはどういうことか?書き出しを□□は・・・に続けて○○、△△という言葉を使って50字以内で書け。」という問題があった。□□と○○という語句は同じ段落にあったのだけど△△という言葉が近くにはない!生徒達はどうしたか?①空白のまま・・・②△△という言葉を自分なり解釈して書く、の二通りに分かれた。当然①はもちろんのこと②も解答としては成り立っていなかった(意味が全く通じていなかったから)。実は△△という言葉は傍線部よりも少し離れたところキーワードとして存在していたのだが気づいてない生徒たち。あれほどキーワードにチェックと言っているのに~(怒)。また別の問題では「松尾芭蕉は草庵における隠棲と( )に生きた。( )にあてはまる、隠棲とは逆の意味の一語の漢字を同じ段落から抜き出して書きなさい。」という問に関して、リアルタイムで学校で松尾芭蕉について学んでいる中三なら楽勝と思っていたのだが・・・大半が沈没。なぜ?!あれほど芭蕉といえば「旅=人生」と念押ししたのに・・・。目の前のテキストではなく別の機会に学んだ知識や情報をフル活用すれば瞬時で(旅)と分かるはずで、仮にそれが分からなくても本文に「旅」とあるので入れることが出来はず。つまり彼らの中では目の前の、傍線の近くだけに情報を探している。見つからなければ幅広く探すべきで、その際に当てずっぽうに数うち当たるのではなく、キーワード、接続語チェック、問に使われている言葉をヒントにどの辺りに答えがあるかを検討すべき。この基本を常日頃からあの手この手で伝えているのだがまだまだ定着していない様子。どうやったら定着するか思案のしどころだ。

2017/10/27 14:06

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