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小さな国語塾のつぶやき

逆さ言葉

今日は久しぶりにネタ切れしてしまい(つまりは頭がネタ状態だった)、うんうんと悩んでいたところそれを逆手にとって「ネタ」について書いてみることにする。すしネタ、ネタ切れ、ネタを仕入れる・・・などなど何気に使っており意味は何となく「材料」といった感じで分かるけれど、漢字は?「ネタ」の語源は?と早速調べてみると次のようなことが分かった。【元々は「種(タネ)」と呼ばれていたものを逆さまにしたものである。種(タネ)→ネタ、タネとは植物のの種子を原義として、物事の一番大事なものや中核に存在するものを表す単語である。(例:タネを隠す。悩みのタネ。ご飯のタネにする。)そこから江戸時代あたりに、「寿司ノタネ」のことを「寿司のネタ」などと逆さまに呼び始め定着した形になる。江戸時代は一部で逆さま言葉が流行っていた。例を上げれば新しい(あらたしい)を新しい(あたらしい)などと呼び現在に定着したものもある。基本的にはネタはタネと同じく「物事の一番大事な部分」の意味で使われている。「手品のネタ」「新聞のネタ」「漫才のネタ」など。】(ニコニコ大百科 大百科ニュース社より引用)。つまりは、「ネタ」の語源は「タネ」を逆さまに読んだだけで意味はさほど変わらないことが判明。そういえば「新しい」=「あたらしい」「心新たに」=「こころあらたに」と何の疑問も抱かずに読んでいたけれどなるほど、「あらた」の「ら」と「た」が逆だと新発見できてなんだかワクワクしている。そういえば百人一首を題材に扱った漫画「ちはやふる」の登場人物の名前は「新」=「あらた」だなあと妙に納得。さて、気をよくして他にも逆さ言葉がないかどうかを調べてみたところ「ガサ入れ」(調査が入ること)は元々は「探す(サガす)」でそれが逆さ読みされて「ガサ」になったとか。「ガサ入れ」は、ある意味隠語として使われているけれど・・・。何気ない言葉、隠語の語源を調べると由来、事実、さらにそこから派生して別の興味深いことが分かり面白いなあと感じる。勉強≒大変というイメージが強く、実際にそうだと思うけれど大変さと同じぐらい「新たな(あらたな)発見」「新しい(あたらしい)知識」を身に着ける楽しみがあると言えるだろう。

2017/10/17 17:33

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