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小さな国語塾のつぶやき

目に見えない力、想い

【御堂関白の御犬清明等奇特の事「宇治拾遺物語」】の前半部分が先日の北海道の学力テストに出題された。御堂関白とは藤原道長のことで、道長が可愛がっていた犬とともにいつものように散歩に出かけ、帰宅したところ・・・。門に入ろうとしたときに犬が道長が門に入ることを拒否するような態度をとる。不審に思った道長は陰陽師である安倍晴明をすぐさま呼んで占わせてみると道長を呪う物が門のところに埋められているという結果が出、実際に地面を掘ってみると案の定、呪具が出てきたという話。つまり愛犬によって助けられたというくだりなのだが・・・。平安時代の思想や風習などを知っていれば簡単に理解できるのだけど科学が発達している現代に生きる若者にとってはいまいちピンとこなかったようだ。これが史実かどうかは別として、平安時代は言霊をはじめとした「目に見えない力」のことを重んじる傾向が強かったということを知っているかどうかがキーポイントとなった。そういえば、去年も「ネズミの嫁入り」の古文問題に対して「風や太陽がしゃべるのはおかしい」と思い込んで、主語を選ぶ問題ではことごとく「ネズミ」(☜ネズミも本当はしゃべらないけれど、一応動きまわることが出来る動物なので違和感はなかったらしい。)を選んだ生徒がいた。今年もアニミズム、陰陽師、加持祈祷等についても伝えておかなくては!とワクワクしている。ご周知のとおり自分自身のハンドルネームに「陰陽師」とつけるぐらいなので「目に見えない力」(サムシンググレート)なるものには否定はしないし、否定するどこか敬意を払っている。実際に仕事上で長年悩んでいた案件が急転直下の兆し・・・。詳しい内容はここでは書けないけれど、一つ言えることは「自分の念」という目に見えない力が働いたとしか思えないような・・・・。だからこそ基本的に人のことを悪く思ったり言ったりはしないでおこうと決めているしそのように実行しているつもり。「念」「想い」には力があると感じるから。

2017/10/12 14:04

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