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小さな国語塾のつぶやき

菅原道真≒雷神☞蕾

「菅原道真」という名前から思い浮かぶことは?と聞くと「学問の神様!」という答えが大半!。次に「遣唐使廃止を提案した人」という答えが返ってくる。むろんどちらも正解なのだが、受験生にとっては「菅原道真」=「学問の神様」=「神頼み」という図式が毎年成り立っている・・・。「父親が出張で九州に行った際に買ってきてもらった~。」と太宰府天満宮の赤いお守りを見せてくれた某生徒。「神頼みもいいけれど、蕾(つぼみ)のまま落ちずに蕾から大輪の花を開かせてね~~。頼むよ~、もう日が限られている。」と心底訴えたい気分。さて、なぜ菅原道真公が「学問の神様」としてあがめられているか?これについて有名な話が残っており、「あ、知ってる」「聞いたことがある」という方々も多いだろうが簡単に記しておく。学問を極めた菅原道真だが、政敵に嵌められて最期は転落人生。その死後、落雷や病により次々と菅原道真を嵌めた人物が亡くなり、その祟りを恐れた人々は菅原道真を天神として祀ることにした。ではなぜ天神か?雷を落とすということは雷神、つまり天神なのではという当時の人々の推測から、菅原道真は「天神」として天満宮に祀られることになった。そして後世になると「怨霊」というより「学問を極めた人物」という側面がクローズアップされ、現在では「学問の神様」と呼ばれるようになったそうだ。確かに「怨霊」の方がクローズアップされるよりも、本当に優秀であったらしい道真公の「学問を極めた」部分をクローズアップされる方が直接の子孫はもちろんのこと、後世の人々にとっても気分がよい。ところで表意文字である漢字は、本当に興味深く、「蕾(つぼみ)」は「草が雷になる」という組み合わせ。つまり「草の部分がパワー(力)を蓄えて雷になる☞そのパワーが炸裂すると美しい花が咲く!」と言える。雷はパワーが大きいため昔から「地震・雷・火事・おやじ」と恐いものの代名詞のように使われているけれど、パワーの使い方を間違わなければ素晴らしいプラスのものに変わるか。少なくとも若い子たちは努力して一生懸命勉強してパワーを蓄えることによって、蕾を膨らませて年明けに大輪の花を咲かせることに生かしてほしい。そのために菅原道真公の優秀さ、雷を起こす力をいただくのは有りだろう。頑張れ!受験生!

2017/10/07 22:58

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