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小さな国語塾のつぶやき

雨だれ石を穿つ

台風の影響からかかなりの強い雨が、断続的に月曜日、火曜日と降った十勝地方。たかが雨、されど雨・・・車を運転していると雨粒の大きさや威力にびっくりさせられたことも。それを見てふと「雨だれ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)」という諺が頭に浮かんだ。意味は「雨のひと滴(しずく)でも、一定の位置に長い間したたり続ければ、固い石にも穴が出来る。弱い小さな力しかなくても、長く根気強く努力すれば、やがては成功することの喩(たと)え。何事も粘り強く辛抱すれば、きっと実を結ぶという教え。」同義語には「点滴石を穿つ(てんてきいしをうがつ)」というものもある。確かに小さな小さな一歩一歩の努力でも続ければ大きな力になるのは納得。たとえば一日たったの5分間、漢字を覚えるというのを毎日毎日続けたとすると、1週間で5分×7日=35分。1か月だと35分×30日=105分・・・。たったの5分とはいえ1か月だけでも2時間弱、これを1年と考えると恐ろしくなるような時間。とはいえ、例えば大きな石の上から10センチのところから小さな雨粒(水)を落とし続けたとしても石を触っただけでスーッと水は流れてしまうか、ポツンとしずくが石の上に残るもののあっという間に蒸発するだろう。それがもしも10メートル上からだったら雨粒一滴の重力に距離が加わりかなりの力になる。つまり何が言いたいか?雨粒の大きさというよりも距離、あるいは距離が短くても大きな雨粒(負荷)をかけないと石はびくともしないということ。一日たとえ短時間であっても内容が濃い負荷が必要なのだということ。勉強においても楽な方法で短時間だけよりも、続けられそうなギリギリの範囲内で最大の負荷をかけることによって効果が出るのかなあと考えた。ぜひ自分にとっての負荷とはを検証してみてはいかがだろうか?自戒を込めて。

2017/09/20 14:11

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