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小さな国語塾のつぶやき

お茶目な一面

昨日のブログで個人的に、江戸時代の国学者本居宣長が好きと書いたところ、彼が鈴コレクターであったとコメントを頂いた。そう、実は宣長氏は鈴コレクターで自宅に「鈴屋」という屋号をつけているくらい鈴を愛していた。鈴と言っても現代の人がカバンやカギにキーホルダーとしてぶら下げる小さくてかわいいものではなく、少々大きめのどっしりしたようなもの。医者であり、国学者であった宣長氏が鈴の音色に癒されていたのかなあと想像を巡らせるとなんだかほんわかした気持ちになる。さて、今手元に「文豪と暮らし~彼らが愛した物・食・場所~」(開発者編)という本があり、宣長氏に限らず文豪と呼ばれる人たちは皆それぞれ「愛した」対象があったと知ると面白い。真面目一辺倒ではなくお茶目な一面もあったんだなあと。例えば後年に「直木賞」という文学賞を菊池寛氏によって作られる、直木三十五本人は「飛行機搭乗回数国内3位が自慢の種」だったとか。東京大阪間のフライトにおける搭乗回数レコードホルダーの上位3位に入っており、大親友の菊池寛氏と飛行機をバックに映っている写真はまるでイタズラ坊主のような表情。自分自身は飛行機に乗るチャンスが多いけれど、ワクワクどころか面倒くさい、しんどい・・・という気持ちの方が先立つ。またお茶目な一面が著書からもうかがえる遠藤周作氏。敬虔なカトリック信者としての顔(作品)と狐狸庵山人としてのいたずら好きの顔を持つ彼は、実はもう一つの顔があった。それは・・・囲碁に対しては「宇宙規模の下手の横好き」だったそうだ。ここまで酷評?されるとはおかしくて笑いがこみ上げる。文豪のみならず身近な人(例えば職場の上司)にも意外なお茶目な一面があるかも?と観察することは良い退屈しのぎになるかも?!

2017/09/12 14:34

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