めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
国語力を試される
国語に限らずいわゆる五科目では、国語力を試される問題が増えたなあと感じる。それは生徒との会話だったり国語以外の科目の先生のブログなどなどから感じる。例えば英語では今までだったら素直に「下線部を訳せ」だったのが、最近は、問「なぜマイクは○○のように感じたのですか?」答え「ケイトが描いた沢山の絵を見せてもらったから。」本文(ヒント)「ケイトがマイクに、自分が描いた沢山の絵を見せた。」とある。この違いは分かるだろうか?答えの主語は「マイクは」となるため「マイクは‥‥見せてもらった。」という受け身の文章になるけれど、本文中のヒントは文章の主語が「ケイト」になっているため述語は「見せた」となる。つまり本文と答えるべき文とでは主語が変わるため、受け身にする必要がある。単に「訳す」だけならばいとも簡単にできていた生徒でも、こういった国語力を試されるような問題が出ると一瞬ひるむ。先の問題では「ケイトがマイクに自分が描いた沢山の絵を見せたから」でも正解にはなるだろうけれど、一応「問」では「マイクは」となっているので最初の書き方の方がベターだろう。また、先日「しつこいようだけど、何を聞かれているか?をしっかりと把握すること。例えば数学でも合同を証明しろって言われてるのではなく、三角形ABCが二等辺三角形になることを証明する問題ならば、合同を証明してバンザーイ終わりではなく続きがあるよね。関数ではyの増加量を聞かれているのになぜか変化の割合を答えようとする子もいるし・・・」と具体例を挙げて生徒に説明したところ「そうなんです!数学の先生が全く同じことを言っていました。yの増加量を求める問題ではかなりの生徒が混乱するみたいです。」とのこと。国語を制すれば他科目も制する?!少なくとも国語力をつけることは生きていくうえでも不可欠なこと。コツコツ一歩ずつ進んでいきたいもの。
2017/09/10 00:30
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