めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
主語と述語
「記述」のコツは何度も授業で取り上げて実践しているので、最初は記述が苦手だった・・・というタイプでも通塾歴が1年以上ともなると基礎的な問題はできるようになっており嬉しい限り。が、が、が、また新たな課題が見えてきてる。どんな課題か?①反語表現を正しく把握すること②対比されている文章において、記述すべき項目の述語はどちらなのかを把握すること、の二点。①に関して言うと、文中に「~ではなかろうか(反語)」≒「~だ(強い肯定)」となっているが記述する際に「~ではない」と書いてしまった生徒がいた。○も×もつけずに本文を指さして「この文章ってどういうこと言ってる?~ではない、~だ、のどっち?」と問うときちんと「~だ」と答える。にもかかわらず解答では「~ない」となっている。この原因としては読んでいる最中は一応内容を理解はしているけれど、記述の段階になると内容うんぬんよりもいかにして字数内に収めるか?どの言葉を使うか?の方に意識が行ってしまい「使う言葉」「消す言葉」を振り分ける作業をする際にパッと文末だけを見て「~ない」と誤った判断をしてしまったと考えられる。また②に関しては文章を要約すると「Aは楽しくなくて苦しい、Bは楽しくて苦しくない」というシンプルな文になるのだけど本文中ではAとBが混在して書かれており、解答ではAについて答えるべきところを「Aは楽しくないが苦しくない」というなんだか矛盾した文章が!思わず「え?楽しくないけれど苦しくない?どんな状態だよ~」とツッコミを入れたくなる。むろんそういう感覚の人もいるのかもしれないけれど・・・。落ち着いて読み返せば分かるような間違いで、間違いを指摘すると本人たちは「あれ?」と大笑いする、こちらとしては笑ってすまされるような問題ではない。とにもかくも主語と述語の関係はいくら注意しても注意しすぎることはないと言いたい。
2017/09/06 13:34
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