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小さな国語塾のつぶやき

殿の資質

先日、野人流忍術主宰 甚川浩志さんがNHKラジオ番組に出演しており、氏の新刊『職業は忍者 激動の時代を生き抜く術、日本にあり!』(新評論)紹介に始まり忍者の資質、忍者と殿さまとのやり取り上のルールなどを話されていた。そもそも忍者とは「忍術を使って敵方に忍び入り、諜報・謀略活動などを行う者。忍術使い。忍びの者。」という定義、一言で言うとスパイ。となると依頼主である殿さまに対しての報告は時には「あまり好ましくない」内容の物も含まれるが、いかなる内容であっても忍者からの報告に対しては殿さまは「ちょうどよかった」と答えなくてはならないらしい。具体的に甚川氏とアナウンサーが困ったシチュエーションを想定してのやり取りをされていた。例えば忍者が「携帯電話を忘れていたため連絡が出来ませんでした。」と言うと殿は「ちょうどよかった、ワシも電池が切れてしまってつながらない状態だったから。」といった具合に。これを聞いた時、「ああ、人の上に立つ人というのはちょっとした(いやかなりの?)ことには動じないような度胸と、勇気、さらにはどんな状況にあってもそれをプラスに転換するような機転や発想力が必要なんだなあ」とつくづく感じた。まあ、当然と言えば当然か。トップに立つものがいちいち気が動転する・・・なんてなると下の者は不安でついていけないだろう。と同時に何かトラブルがあった時にとっさに「無理やりこじつけ」でプラスの発想をでっちあげることによって、意外とそのでっちあげにヒントが見つかるのかもしれないなあと感じる。本当は放送を最後まで聴きたかったれど車中でラジオを聴いており、目的地に着いたため中断。近々甚川氏の新刊を読んでみようと楽しみだ!

2017/09/03 03:32

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