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小さな国語塾のつぶやき

天知る、地知る、我知る、人知る

「天知る、地知る、我知る、人知る」という言葉がある。意味は「だれも知らないだろうと思っていても、天地の神々は知っているし、私も君も知っている。悪事は必ずあらわれるものである。隠し事はいつかは露見するものだ。四知。」〔「後漢書楊震伝」より。楊震が王密のさし出すわいろを断った時の言葉〕。この場合の「人知る」の「人」は目の前の相手のことを指すけれど、意外と本人の気づかないところで良くも悪くも「人」は見ているものだと思う。先日「生徒の言い分(8月22日付)」という記事をアップしたが、その際に某生徒が自分の頑張りなどを同級生には理解と評価をされない的なことを言っていたけれど、意外と見てないようで「人」は見ているものだと納得するような出来事があり、こちらまで嬉しくなった。先日、某生徒がお教室に入ってくるなり「先生!意見文を担任の先生のすごい褒められました。さらには全く関係のない保健室の先生まで呼び止められて褒められました~」と満面に笑みをたたえながら報告してくれた。また別の生徒も(この生徒は評価されない的な不平は漏らしていないが)「先生!担任(国語担当)に意見文上手!!と褒められました~~~」というこれまた嬉しい報告。どの学校もクラス内で各自発表し、生徒投票が行われるため基本的には一人一人の意見文に担任の先生がコメントや口を挟むということはないと思われる(担任の発言が意見文投票に影響してはならないから)。だからおそらく個人的にそっと?褒めてもらえたのだろうと想像する。どんなシチュエーションであっても「認めてもらえた」という体験は彼らの自信につながり、特に前者の生徒にとっては見ている「人」って存在するということを自覚できたことだろう。こういう報告を聞くことが今後の指導への活力となっていると同時に、自分自身においても「なんで~」と思えるような理不尽なことに対して頑張らざるを得ない時でも「天知る、地知る、我知る、人知る」と信じて前進あるのみ。

2017/08/27 03:16

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