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小さな国語塾のつぶやき

平安期ひらがな 刻んだ土器

山梨県甲州市塩山下於曽の平安時代の「ケカチ遺跡」の別館跡から、和歌を刻んだ10世紀半ばの土器が見つかった。(中略)「中央から地方へのひらがなの伝播を知る上で極めて重要だ」(中略)筆運びの巧みさから、都から派遣された国司のような人物が送別の宴席で地元の有力者に贈ったものとみられ、教養人が地方にいたことも示している。(2017.8.26朝日新聞より)この記事を興味深く読んだ。地方に派遣された国司にとっては「都落ち」という気持ちが生じたことがあったかもしれないが(国司 紀貫之がそうであった)そのおかげで地方に「ひらがな」という教養が伝わったことは喜ばしいことだ。自分自身が高校受験や大学受験の時には地方と都会の格差が結構激しかった。どうしても優秀な指導者は都会に集中し、良い教材もすぐには手に入りづらかったけれど、徐々に衛星放送⇒ネットで現在は地方でも超一流の先生方の映像授業を受けることが出来る。教材もネットで注文すればあっという間に手に入り、地方と都会での格差は縮まりつつある。それに引き換え1000年前なんていうと交通機関はもちろんのことあらゆる点において都会からの情報が地方には伝わりにくい。そんな中、先にも書いたけれどもしかすると本人にとっては不本意な赴任の場合もあったかもしれないが教養人が地方に赴くことによって教養・知識が地方に広がっていったことは本当に素晴らしいの極致だろう。先日から書いているように悪事だったり、「デマ」はなぜか放っておいてもあっという間に広がるけれど、人間性をを高めるための正しい情報は意外と伝わりにくいもの。でもたった一人の教養人が仮に数名に平仮名などの教養を伝えたとしたら、その数名がまた各自数名に伝えると決して早くはないけれどじわじわと確実に伝授されていく。日ごろ当たり前のように使っている「ひらがな」の伝わり方に思いをはせることによってますます「文字」が好きになりそうな予感であった。

2017/08/26 17:15

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