めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
火のない所に煙は立たぬ
「火(ひ)の無い所に煙は立たぬ」という諺がある。意味は「まったく根拠がなければうわさは立たない。うわさが立つからには、なんらかの根拠があるはずだということ。」確かにその通りで、皆もこの諺が真理を突いているとしっているからこそ廃れずに長年残っている諺だ。とはいえこの「根拠」が一体何なのか?下手すると腹いせによる「でっちあげ」や「思い付き」という場合もあるということを肝に銘じておく必要がある!つい先日「???」「意味不明」という「うわさ?」を耳にした。小学生生徒「先生!○○中学の◇◇部(文化部)って体重制限があるんですよ。だから私は太ってるから本当は来年◇◇部に入りたいけれど無理です・・・(半分涙目)。」この瞬間に「????」なぜなら○○中学の◇◇部は元教え子たちが複数在籍していたけれど、そんな話は一度も聞いたとがないし学校で一番緩くて雰囲気がいいと長年思っていたから。さらに生徒は「今の2年生女子が1年生の時に、入部したいと部長に言ったら『あなたは太っているからダメ』って言われたらしい。それがショックでしばらく不登校になって、一応学校に行けるようになってからは本当は◇◇部に入りたかったけれど怖いからやめて嫌々ながら別の△△部に入ったらしい」と言う。もしもそのうわさが本当ならば学校を上げて解決に取り組むはずだし、そんな非常識な発言をする人間が部長になるとは思えないのだが・・・。とはいえ、生徒の話を腰を折るのは気が引けるので「そうなんだ・・・」「ふーん」とテキトーに相槌を打った。さて、翌日に○○中学2年生複数に「突然だけど不登校の生徒っている?あ、去年一時的にだけ・・・」「◇◇部ってこわい?」などなど質問したところ、不登校の生徒はいない、◇◇部は超緩いとの返答。賢い彼らは「体重制限?バカじゃない~~~!もしもそれが本当ならば、△△部にはパッと見た瞬間に目立つ体形の子がいるはずだよね。でもいないよ~~~」とのこと。さらに現在◇◇部に所属している生徒にも聞いたら、あまりのばかばかしさに大笑い。小学生が聞いた「噂」はいわゆるガセネタに違いないことが判明。次回、小学生とには「噂は嘘だと判明したから気にせずに来年度は◇◇部を見学して、気に入ったら入ったら?」と伝えるつもり。「火のない所に煙は立たぬ」とは言うけれど「噂」はあくまでも「噂」で真実とは限らない!このことも生徒に伝えようと思っている。
2017/08/25 13:35
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