めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
「名作」に思うこと
読書感想文の時期になると「名作を読ませるべきですか?」「名作を読ませたいんです」と言われることが多い。でも、頻繁にブログで書いているように「むろん名作を読むことはとってもいい経験にはなりますが、それよりも本人が読書感想文として書きやすい、読みやすい本にしてください」と伝えている。大人たちの気持ちはよく分かるけれど・・・「では、あなたはあらゆる名作に共感できますか?好きですか?」と聞きたい気分。自分自身に関して言うと、たいして好きでもないのに背伸びしようと頑張った時期があったり一応知識として入れておこうと張り切ったこともある。その結果分かったことがある。それは自分は海外文学が苦手だということ。生粋の日本人気質の自分には理解しづらい点が多くあまり共感できないからだ。正直に言うと世界三大ファンタジー小説といわれる「指輪物語」「ナルニア国物語」「ゲド戦記」、頑張って読んだけれど途中から苦痛だった。これ以外も外国の名作と言われ超ロングセラーになっている作品の数々に対して「・・・」状態。日本の古典は(むろん現代語訳バージョン)すっと頭に入ってくるしどんどん読み進めたいという意欲があるのだけれど。でもだからと言ってそんな自分がダメかというと全くもってそんなことは思っていない。それぞれ好みがあるのは当然であって、名作を読む、さらにはそれらを理解しなければ豊かな人生を歩めないということには決してならないから。例えば、夏の代表的な野菜であるトマト。リコピンたっぷりで抗酸化作用、血糖値を下げる、ダイエット効果があるというなんとも優秀な野菜!たまたま自分自身はトマトは大好物だけど、むろん「トマトは苦手」というタイプも世の中には多く存在する。トマトが苦手なタイプの人はわざわざ無理してトマトを食べる必要はなく、それ以外の優秀な野菜から栄養を採ればいいだけの話でトマトを食べない≒不健康という図式は成り立たない。とはいえ、読書や野菜というものを完全になくすと間違いなく、豊かな人生や健康を手に入れることは不可能に近いだろう。というわけで適度に頭と体に栄養を採るよう心掛けていきたいもの。
2017/08/06 04:17
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