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小さな国語塾のつぶやき

本選びは慎重に

連日、「読書感想文」「人権作文」(意見文は無事に全員終了)を書くべくして通塾、居残りしている中学生たち。「先生!明日も来ていいですか?」「書けるまで居残りしていいですか?」とやる気満々で本当に素晴らしいのだが、問題点が一つ・・・。彼らの何人かが「まだ本を読み終えていない」!!!というゆゆしき事態が!え???とこちらも絶句なのだが、とりあえず「書き方」の工夫に始まり今までに読んだ箇所で印象に残った場面をピックアップするよう伝えている。そもそもなぜ「まだ読み終えていないか?」→「興味のない本を選んでいるから」。彼らなりに必死で本を選んだつもりなのだが、それがミスチョイス。一人は図書館の中の課題図書コーナーに行き過去の課題図書をチョイス、もう一人は親にお勧めの本を準備してもらったのだが二人に共通するのが「名作を選んでいるけれど自分にとっては全く興味がない」ということ。だから読んでも面白くもなければ感動もないわけで、「先生、本を変えてもいいですか?」というセリフすら出てくる。むろん「もちろん!本を変えてもいいよ」と言ったのだが結局、初志貫徹することにしたらしい。自分で選ぶときは「課題図書」「名作」ではなく「読んでもいいかな」と思える内容、「興味のある分野」「書きいやすそうな本」を意識してほしい。そして親が子供に選んであげる時も「自分にとって面白い本」ではなく、子供にとって「興味をもてるかも?」「面白いか」で選んでほしい。このことをきちんと意識しで子供に本を選んだ保護者が一名いらっしゃる。おかげで、子供は何日もに分けて読書感想文の下書きをし、それをいざ清書する時になってまた新たに「そういえば○○だよね」という鋭い意見を出し、下書きにはなかった内容だけど清書に付け足した。それが評価につながるかどうかは別として個人的には「おおっ、また新しい発見があった!素晴らしい!」と感じると同時に感想文そのものも良い出来だと思って見ている。くれぐれも本選びは慎重に。

2017/08/05 16:02

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