めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
作文≒意見文、読書感想文
某中学校の夏休みの課題は①意見文②読書感想文③人権作文、税金作文・・・となんと3本も文章を書かなくてはならない!そんなわけで連日居残りしながら頑張っている生徒たち。一応それぞれの特徴や書き方を資料で配り、黒板で説明し、さらには個別で文章の構成を一緒に考えて頑張っており、頑張っているからこそ「あれ?意見文のつもりが作文になっちゃった。作文と意見文ってどう違うの?」という疑問があちこちから聞こえてくる。結論を言うと読んで字のごとく作文≒文章を作る≒意見文、読書感想文、つまりそれぞれが完全に独立しているわけではなく共通部分がある。図でたとえるならば色の三原色のイメージ!と伝えた。つまり、それぞれの文章に特徴があるけれど重なり(共通部分)が存在する。別のたとえで言うならば人間(作文)≒男(意見文)、女(読書感想文)といった感じか。この説明が絶対とは思っていないし別の専門家にとっては別の見解があるかもしれないが、とりあえず生徒たちが混乱して「書けない~~~」とならないように必死で対応中。要するに、自分の書きたいことを文章で表しつつ絶対外せない文章の特徴を入れることを指導している。先の「あれ?意見文のつもりが作文になってしまった・・・」と言った生徒の作品は①きちんと自分の意見が書かれている②想定されるであろう反論、さらには反論の反論がある③意見に対しての根拠が組み込まれている、以上3点をきちんと満たしているので立派な意見文だと説明した。ちなみに自分の意見の根拠+具体例として自分の体験話を長々と書いたため生徒は「あれ?作文?これではいけない?」と思ったようだ。テーマによりけりだが、自分の体験談を入れすぎると読書感想文や意見文からかけ離れてしまうこともあるのでバランスには注意が必要。
2017/08/04 02:45
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