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小さな国語塾のつぶやき

必ず見直そう

最近の息抜きは、直木賞作家である朝井リョウ氏のエッセイ1本ずつ読むこと。その名もずばり「風と共にゆとりぬ」(2017.6.17初版)。マーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」をもじっているわけだが、かの有名な終わりのセリフ「明日は明日の風が吹く。(意味)先のことを案じても始まらないので、成り行きに任せて生きるのがよいということ」も意識しているのだろう。朝井氏本人の自虐的な失敗談や日常生活を面白おかしく書いている。その中に、朝井氏がサラリーマンと作家の二束わらじをやめて専業作家になるべくして退職を決めた時のエピソードがある。退職する日に社内一斉メールで「右も左も分からない僕を支えてくれて・・・」と書くべきところを「右も左も分かる・・・」と書いてしまったそうだ。一斉送信した後に気付いたけれど後の祭り、各部署にあいさつ回りをしたときに周囲からニヤニヤされたとか。現役のプロの作家でさえも「誤字・脱字」の状態でメール送信してしまうことがあるんだなあと少し安心しつつ、誤字・脱字だらけの自分を慰めている・・・ではなく反省している(ブログ上で誤字や脱字を後日に気付くとすぐに訂正している)。さて、昨日の午後10時半ごろに元教え子からメール、そこには「先生は12000文字の読者感想文を書けますか?」とある。思わず「怖すぎメール…笑」というタイトルで「12000字ではなく1200字(原稿用紙3枚)の間違いでは?さらには読者感想文ではなく読書感想文だよね?こんなに誤字脱字が多かったら呼びつけて補習するよ~~~!」と脅かしたところ、日付が変わった午前1時30分ごろに「誤字ではありません。本当に12000字です。過去の読書感想文の最高記録が原稿用紙29枚だそうなので、それを超えることが出来たら面白いなあと思いました。」とのこと。ヒエーッ!12000文字、原稿用紙30枚なんて言うとまさに作家の世界!さすがに無理無理~と思いつつ、もしもやる気があるならば協力は惜しまないという内容で返信した。誤字脱字と疑って申し訳なかった!しかも、彼は昨日は国語の定期試験、今日は化学の試験があるため「夜分に申し訳ありません。たった今まで勉強していました。」とのこと。勝手に人様を疑ってしまった自分を反省しつつ、自分が書いた文章や文字にはきちんと責任を持つべくしてきちんとチェックを怠らないようにしようと思った出来事であった。必ず内容、宛先などなどは見直ししよう!

2017/08/03 03:09

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