めむろ国語専門塾
- ブログ
小さな国語塾のつぶやき
意見文のテーマ
国語塾では、夏休みに中学生に課される「意見文」は折り返し地点、早い生徒はもう清書段階にきている。こう書くと「みんな優秀なんだなあ」と思うかもしれないが、なんといっても早めに、そして指導者者と生徒が共に「意見文」に対して臨機応変に取り組んだことが今回の「余裕」につながっている。臨機応変の対応とはどういうことか?ズバリ!途中でテーマを変えること、本当に言いたいことをテーマにすること。皆、意見文というと「真面目なこと」「すごいこと」を書かなくてはいけないと肩ひじ張っているけれど、「自分の意見」≒「日常的にありふれていること」「趣味」などを書けばいいのだ。その方が本音が反映されるため生き生きとした本人らしい意見文に仕上がる。当初は「理解すること」というテーマで取り組んでいた某生徒。必死ででメモ作りをしていたのだが・・・潜在的にはあまり乗り気ではなかったのだろう。書き出しを考える段階でメンタル面が沈没し、ペンが止まり、挙句の果てには国語とは全く関係ないことを話し出す始末。どうやって意識を意見文に戻そうかと思いつつ、生徒の話に相槌を打っていたところふと閃いたので「あ、ちょっと待って。今話していることをそのままメモして!箇条書きでいいから」と伝えた。生徒は自分は英語が大好きで…に始まり英語の勉強法、英語を生かして○○の仕事がしたい。そのためには・・・・と熱く語っていたのだ。結局、5分後には「英語の大切さ」という題名でメモなし意見文をあっという間に書き始めた。口頭で「次は反論を入れて!」といった指示をしたり、最終的な推敲段階で段落をごっそり入れ替えるということはありだが・・・。これからテーマを決める生徒に言いたい。決して壮大なテーマでなくていい、自分の本音で書けるテーマを選ぶように!と。ちなみに、昨日の生徒が学校で配布された資料を見せてくれたところ全く同じことが書いてあり、しかも具体例が見事だったので内容をかいつまんで紹介する。「意見文というと『ごみ問題』『自然保護について』といったテーマで書く生徒が多いけれど、日ごろからそんなことを考えて生活しているだろうか?日ごろから考えたり関心を持っていないことをテーマに選んでも書けない」的な内容であった。某中学校の国語の先生!お見事!むろん壮大なテーマで書くこと自体が勉強になるけれど、基本は「自分」の本音を書くことだ。
2017/07/22 03:50
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です