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小さな国語塾のつぶやき

演習は不可欠

一流スポーツ選手の動きをDVDやテレビで見たり、スポーツに関するマニュアル書をしっかりと読んで正しいノウハウを自分の中に落とし込むというイメージトレーニングは大切で、それをすることによって実際に身体を動かしたときにうまくプレーができることがあるだろう。が、が、が、自分の身体を動かさないことには筋力はつかない。何を当たり前のことを言ってるの~?と思われるかもしれないが勉強も全く同じことが言える。ジーっと教科書や参考書を見つめたり読むことも大切だが、それらの知識を実際に使ってみないことには脳は鍛えられない。つまり演習を必ずする必要がある。だからお教室では必ず自力で問題解く、記述においてもヒントを与えた後に本人に必ず書かせるということを徹底している。さて国語教室を開く前に、細々と家庭教師をしていた時期がある。家庭教師を頼むタイプというのはとっても勉強が得意、逆に勉強が超苦手という両極端な場合が比較的多く、たまたま自分が担当したのは勉強が超苦手なタイプばかり。彼らに共通することは「これでもか~~~?」というぐらいに演習を嫌うことだった。①問題を解こうとしても解けない→面白くない→ますます問題を解かない②間違えるのが嫌(妙なプライドがある)③楽な方法で成績を上げることを夢見ている→自分のやり方を曲げない、というこの3点の要素を勉強が超苦手な子たちは全員持っていた。で、彼らはどうするかというと、こちらが出した宿題は一切やらずひたすらひたすらノートに何度も何度も語句を書いたり、まとめたり。別にお習字の時間でも美術の時間でもないと言いたくなるのだが・・・。漢字に関しても昔は何十回も書いて覚えるというのが「よし」とされていたが、それよりも漢字を見る→空中を見て漢字を思い浮かべる→確認→紙に書くといった方法の方が確実に覚えることが出来る。何百回も書くと手が自動的に覚えるだろうが、あまりにも時間がかかりすぎることと下手すると漢字の意味や読みを意識せず、ただ「書く」という作業で終わってしまうことも。実際に3~5分漢字を10回ずつ書かせた後に確認テストをすると、全く書けないという生徒もいた。要するに①暗記するときは「暗記しよう」という意識をもって行うこと②暗記できてるかどうか演習を行うことによって確認する、この当たり前に思える2点こそが勉強において大切で、決して美しいノートを作ることや何回も何回も書くということが大切なのではない。

2017/07/19 04:26

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