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小さな国語塾のつぶやき

「絵本」の感想文

「絵本」と聞くとどんなイメージが浮かぶだろうか?子供が読むもの?!と思っているならばもったいない。絵本は奥が深く、意外な発見があったりするので最近は大人も楽しめるものとして認知されつつある。とはいえ、高学年以上の学年になったときに読書感想文の題材として絵本を選ぶ場合は書き方に工夫を凝らした方がいいだろう。なぜなら、短い文章+絵を深く掘り下げてテーマを見つけていかないことには「楽だから絵本を読んだ?」と思われる可能性があるからだ。では、具体的にはどんな風な視点で感想文のテーマを見つけるか?①幼いころ読んだ時の感覚と、現在、再読した時の感覚を比べて、自分なりの成長ぶりを書く。②絵や色に込められたメッセージを読み込んで感想文に盛り込む。この二点を意識するととっても奥が深い作品になる。とはいえ②に関しては「絵や色」そのものがメッセージになっているものを探すか、偶然に(?)気づいたらラッキー!という要素がかなり影響する。さて、小学6年生の生徒が挑戦してみようと持参した絵本がまさに②の要素を含む絵本であった。外表紙は水色一色で、ページをめくっていくと水色一色から始まり、赤一色になったり、黒と白の二色使いになったり・・・・。「色」によって場面の状況を表すべくして「短い文章」+「シンプルな絵」という構成。ちなみに内容のテーマ自体は普遍的なものなので本来ならば自分が見たり聞いたりした体験と絡めて書く方向性もあったのだが、それではインパクトが弱い・・・ということで「色」が表す意味を絡めて書くよう指導した。テーマが普遍的なもの(例えば、命は大切、差別はダメなどといった内容)は書きやすい反面、オリジナリティーに欠けやすいのでそれを補うべくして先に挙げた二点を意識して工夫するとよいだろう。

2017/07/13 01:53

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