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小さな国語塾のつぶやき

天王山の夏

今日は夏らしい気候の十勝地方、最高気温が34度の予報・・・。本州ほど湿度が高くないので、うだるような暑さとは言わないがそれでも暑い一日で「夏だなあ」と感じる。さて、夏と言えば「天王山の夏」!これは受験生などに向けて、よく使われるキャッチコピーで「夏を制する者は受験を制する」といった意味で使われる。この言葉の由来は、豊臣秀吉が天下をとる過程における天下分け目の戦い「山崎の戦い」において、明智光秀との勝敗を分けた局地戦「天王山の攻防」からきているそうだが、史実は異なるとか・・・?!つまり史実を横において、言葉だけが独り歩きしているといった感じか。これは漢字の持つ意味が大きな役目を果たしているからだろう。「天」「王」「山」どれをとっても「上昇」「トップ」「登る」といったまさに受験生にぴったりの意味を持っている。もしも「阿蘇山」「六甲山」「比叡山」などなど別の山だったら受験に結び付くキャッチコピーとはならなかった?と想像する。さて、このキャッチコピーはある意味正しいような気がするが、登山同様に気を付けなければならない。どんなに準備万端だったとしても登山中に山の気候が急変し下山を余儀なくされることもあるれば、自分の体調不良になり登頂できないということは日常茶飯。つまり、「夏だけ頑張れば受験に成功する」のではなく「夏(特に夏休み)を頑張れば受験に成功する確率が高くなる」というだけのこと。逆にいうとここでサボると・・・・。考えてみればこれは受験に限らず、少なくとも教育産業に携わっているものにとっても関係がある。夏(特に夏休み)は仕事がハードになり、ここで実績を上げるか上げないかで今後の仕事の方向性というものが決まるといっても過言ではない。受験生、さらに受験生を応援する側としては、暑い夏を熱く乗り越えていきたいものだ。

2017/07/08 03:05

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