めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
両刃、諸刃の剣
最近、意見文のテーマを決めるようにうるさく生徒たちをけしかけ、付箋メモを作りをしているおかげで、早い子は原稿ノートに下書き段階まで来ている。生徒たちにとっては大変な作業だろうが、こちらとしてはこの時期はとってもとっても楽しいのだ。なぜなら各自の考えや発想を知るという特権を与えられているからであり、毎年「若い子って大人が思っている以上にしっかりしているなああ~~~」とか「この発想面白い!」とワクワクすることの連続だ。さて、トップバッターで下書き段階に入っているY君は「自然と科学」について自分の視点で考察している。このテーマは複数の専門家が文章を書いており、一言でいうと「自然と科学」の関係は「両刃の剣(りょうばのつるぎ)」、「諸刃の剣(もろはのつるぎ)」だという論が多い。彼は結論をこのような一般的なことにとどめるか、自由な発想でまとめるか・・・と現在思案中。さて、「両刃の剣(りょうばのつるぎ)」、「諸刃の剣(もろはのつるぎ)」は共に「両辺に刃のついた剣」を表す。そのような剣は、相手を切ろうとして振り上げると自分をも傷つけるおそれがあることから、非常に役に立つが他方では大きな害を与える危険もあるものの例えとして使われる。これはある意味「自然と科学」に限らず様々な場面で当てはまるだろう。一番身近な例としては、勉強や仕事・・・。これらを頑張れば頑張るほど成果は上がりやすくなるが、頑張りすぎると体調を壊すことにつながるわけであって、そのバランスをとるのが難しい。「両刃、諸刃の剣」を経験せずに大成功を収めているという人生の名人がいたらぜひ会ってみたいし、そういう方を知っているならばぜひご紹介いただきたい。自分はあらゆる場面で「両刃、諸刃の剣」状態だが、言い換えるとだからこそスリルがあって面白い人生を歩ませてもらっている?!とも思う今日この頃。
2017/07/04 02:25
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