めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
昨日のラジオ
昨日は月に一度のラジオ出演の日!最高に楽しいひと時を過ごさせていただき、担当者のM様には本当に感謝である。さて、昨日のお題は「若者言葉」。まず最初に取り上げた言葉は「ヤバい 」、「ヤバい」は元々は「良くない」という意味で使われていたのだが、今や「すごく良い、素晴らしい」という意味でも使われており、良い悪いに関係なく「程度のはなはだしさ」を表す万能語となっている。ちなみに「ヤバい」の語源は「牢屋や看守を意味する『厄場(やば)』」で、そのようなものと関わりになりそうな危険な状況を表す言葉として、泥棒などの間で隠語として江戸時代から使われていたそうだ。ところで飲食店などで若者たちが「この料理ヤバい(美味しい)」と言うのを年配の方が聞いたらギョッとするかもしれず、一応は「ヤバい」は今や市民権を得ているとはいえ念のため相手によって使い分けた方がいいだろう。このように言葉が変化していくことは当然であり、現在使っている言葉だって古語が変化したものが多いので「ヤバい」が万能語となりつつあることに個人的には賛成だ。ちなみに古語から意味が変化したものの代表としては「ありがとう」が挙げられる。「ありがたし(有難し)」=「有ることが難しい」→「めったにない」というのが本来の意味だが、今は「ありがとう」は相手に対する感謝の言葉として用いる。さて、話は戻るが、ラジオではほかに「ワカタ(分かった)」のように「小さい『つ』抜き言葉」についても取り上げた。初めて「ワカタ」の文字を見たときに「え?若田光一さん?」と思ってしまったエピソードを紹介すると担当者M様はドン引き・・・。あまりにも若者言葉を知らない人間を目の当たりにして、後半はクイズ形式に。「てんあげ」は?と聞かれ「点数を上げる!」と自信をもって答えたところ、すかさずブーッとブザーを押されてしまった(苦笑)。正解「テンションアゲアゲの略でとっても興奮している様子」だとか・・・・。不正解が多かったがM様の機転の利かせ方、進行などが自分の授業進行の参考になると同時に若者言葉をいくつか教えてもらったことも昨日の収穫だ。
2017/06/29 01:22
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