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小さな国語塾のつぶやき

十勝の「読書感想文」事情

一般論として「した方がいい」ということでも、当然のことだが行動する人間の置かれた状況によりけり。例えば「適度の運動」は健康にいいことは誰もが知っているが、病み上がりの人間に「運動」を勧めることはおかしいわけであって・・・。さて、昨日は十勝の「意見文」事情について書いたが、今日は十勝の「読書感想文」事情について書く。一言でいうと中学校の方針や小学校の担任の先生の意向による。また、地域によって町主体のコンクールを実施したり(学校単位や個人的に自由に応募出来る)、学校内で先生が選んだ作品だけを十勝管内のコンクールに出すこともある。ちなみに中学校では読書感想文を必修として課す場合が少なく、中一、中二は必須だが中三は自由という学校が一校、中一~中三ますべてに課すという学校は自分自身が知る限りにおいては一校のみである。というわけで特に中学三年生に関しては本人が希望しない限りは読書感想文は書かなくていいと思っているし、そのように生徒たちにも伝えている。国語講師だからと言って、問答無用で「書くべき」とは思っていない。むろん本を読んで、じっくりと物事を考えて文章に起こすということは勉強になるが、多大な時間と労力を要する。その時間を受験勉強に充てた方がいいと思うからだ。一回分、ほかの人よりも多く読書感想文を書くことによって身に付く力よりも、ほかの分野(例えば漢字)をやった方が入試に直結する力が培われる。何が言いたいか?入試というゴールの時期が決まっており、それが一年未満で小論文や作文を要求されない場合は「一年以上先の将来に役立つ力」よりもゴールに必要な力を身に付ける、バランスを考えて行動することが大切ということ。さて、自分自身はというとヤルる気のある生徒たちへの応援は惜しまない主義、おかげで超多忙な夏休みになりそうな気配で戦々恐々すると同時に楽しみでもある。

2017/06/25 02:45

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