めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
個性的な発想・視点
個性的な発想や視点を持てるタイプは魅力的だと思う。なぜなら、話してて楽しく、ワクワクし、勉強になるから。とはいえ、なんでもかんでも「個性」だから!と許されるわけではなくそのあたりの線引きが難しいところだ。例えば、「実は自分は学校行事というものは嫌いなんです。でもそんなことを学校では言えないですけど。」と相手を見て、打ち明けるという場面に出くわし、詳しく話を聞くと「なるほど、そういう風に感じるんだ」「そんな考え方もあるんだあ」と感じる。確かに世の中、全員が行事を好きなわけはないし、好きになる必要もない。が、「お疲れ様、今日は総合練習だったんだよね?頑張ったね~」と何気に生徒に声をかけた途端に「え?誰から今日の総合練習のことを聞いたんですか?自分は学校行事は嫌いなのでそういう話はしないでください!」と頭ごなしに突然言われると正直言って戸惑ってしまい、個性うんぬんよりも「その口の利き方ってないんじゃないの?」と思ってしまう。むろん、それ以降はこちらとしても相手の好みが分かった段階で話題を選ぶが。さて、夏休みの課題である「読書感想文」に向けて着々と準備を進めている小学4年生のT君。彼は4年生ながら冷静な物の見方をでき、しかもきちんと相手を見て行動できるタイプの生徒。彼は野球少年団で野球を頑張っており、読書感想文用に選んだ本が野球に関する絵本。一番印象に残ったページ、なぜそのページかを聞いたところ・・・。主人公がバッターとして活動している絵が不思議だからだとか。この立ち方だと打ちにくい。。。などなど。なるほど、さすがは野球少年!普通ならばそういうところには気づかず、「苦難を乗り越えながら頑張る主人公はすごい」で終わりそうなところ。先にも書いたように個人的に、T君タイプは大好きなので、彼の意見を尊重しつつ、どうやったら読み手に誤解を招かないような表現をし、前後と結びつけるかがお互いの腕の見せ所!だとワクワクしている。
2017/06/11 01:05
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