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小さな国語塾のつぶやき

「諦める」「諦めない」

「諦める技術 伝説の勝負師が極めた強さの本質」 (桜井章一著 ポプラ新書 2017.2.8) 、「何をやっても続かない自分を変える あきらめない練習」(植松努 大和書房 2017.5.17)という2冊の新刊がある。お二人とも知る人ぞ知る有名な方。桜井氏は麻雀界においては知らない人はいない、20年間無敗を続けたという「雀鬼」、植松氏は北海道赤平市でロケット開発に挑戦している日本人でドラマ「下町ロケット」のモデルでは?と言われている※植松氏も池井戸氏も否定しているが。本の題名だけ見ると、まるで逆のことを言っているように思える。片や「諦める」ことを勧めているようで、もう一方は「諦めてはいけない」と言っているようだが…内容を読んでみると分かるのだが、実は「諦めること」も「諦めないこと」も両方大切なのだ。例えば「世の中のみんなから好かれること」「老いて体力が落ちること」などなどは「諦めること(受け入れる)」ことによって生き方が楽になると桜井氏は説き、「夢や希望」に関してもに諦めろ!とは言っていない。つまり目の前の事象によって「諦める」方がいいのか「諦めない」方がいいのかが違ってくる。正直言って最近の自分はいい意味で「諦める」「引き算」をすることが課題になっているが・・・。さて受験勉強に関してはとりあえず秋までは「諦めない」姿勢が大切で、それ以降はいい意味で「諦めて」ベストの進路を考えるのがいいのか?と感じる。つまり、「諦めない」ことと「諦める」ことは表裏一体で、バランスが大切なのだろう。思わず題名に惹かれて手に取った本だったが、ともにお勧めで一読されてみてはいかがだろうか?植松氏に関してはネットで講演の動画を見ることが出来、こちらもお勧めである。※決してお二人の回し者ではないことを念のため記載しておく(苦笑)

2017/06/02 23:00

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