めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
石橋を叩いて・・・
昨日、子供をお迎えに来た保護者が「先日のブログ見ました。ネガティブ80パーセントってまさに私そのものです」とのこと。思わず「ネガティブが悪いわけではないですよ~~」と延々と持論を展開してしまい、拘束してしまった・・・・。Mさん🙇ゴメンナサイ。さて、30年ほど前はネガティブな感情を否定して何でもポジティブにとらえるのが良い、といった考え方が流行ったが最近は感情の種類に良し悪しはないという考え方が主流になってきた。詳細は横に置いておいて、自分自身が思うことはネガティブな感情を持つことが悪いのではなく、それに対してどう向き合うかが大切だということ。不安があるから「石橋を叩く」、そしてその不安を取り除くべく努力や対処をして「石橋を渡る」ならばネガティブ感情サマサマ、その感情のおかげで危ない橋を渡ることなく、ベストの方法をとることが出来たといえる。逆に「不安だ、不安だ」と「石橋を叩いて壊す」になって、結局何も行動しない、動かないという状態こそが問題だと思う。ちなみに昨日の保護者は間違いなく前者のタイプで、ネガティブな感情があるからこそ「石橋を叩いて渡る」を実行し、素晴らしいなあといつも拝見している。逆の「石橋を叩いて壊す」というタイプは次のようなケース。実際にあった3日前の習い事先での出来事を紹介させてもらう。Aさん(60歳女性)は口を開くと「え~、無理。」「は~~っ。なんでこうなの?ダメだわ」と作業をする段階になると毎回毎回ひたすらネガティブ発言をする。最初は戸惑ったが、人様のことを悪く言ってるわけではないからまあいいかっ、と知らん顔を決めていた。すると、たまりかねたBさん(60歳女性)が「先生~!Aさんはずーっとネガティブ発言ばかりです~~~。なんとか前向きになるようにご指導をお願いしまーす。」とおっしゃった。場の空気を壊すことなく、でも意見をきちんとおっしゃるというBさんの対応には内心で拍手を送った。つまり、不安だ不安だと言い続けても何も行動しないというのは本人のみならず下手すると周囲にも不快感を与える。「石橋を叩いて渡る」ことを心掛けつつも決して「石橋を叩いて壊す」ことのないようにしたいものだ。
2017/06/01 15:27
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