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小さな国語塾のつぶやき

「視覚」に訴える

昨日の小学生授業は「問では何を聞かれているかを把握する」がテーマだった。授業開始時に生徒たちに「君たちは何歳って聞かれたらどう答える?」と突然の質問をした。某生徒は「僕は11歳だよ。分かった!何歳って聞かれているのに小学5年生って答えてはだめってことでしょう?」となんとも素晴らしい回答だったのだが・・・・。彼の宿題をチェックしようとテキストを開くと・・・・「この話は主人公が何年生ですか?」という問に対して「昭和14年」と書いてあるではないか!!!「は??昭和14年生ってなにそれ????」と思わず突っ込んだ。さらには別の生徒は「数字で答えなさい(問題用紙に①~③までの通し番号あり)」に対して「ア、イ、ウ」を使って答えている・・・。思わず、まさに今日のテーマは彼らにぴったりと思うと同時にがっくり。彼らはリスニングはよくできており、授業もきちんと聞いてくれ、授業最後に「今日やったことは?」と尋ねるといつも完璧な答えが返ってくる。にもかかわらず文字となるとミスをする。それはなぜか?「何を問われているか?どう答えるべきか?」を意識していないからに尽きる。ミスを防ぐために本文のみならず問にも「数字で」「何年生」「最初の一文を」「なぜですか」「どういうことですか」などには線を引くなり、囲むなりするように指導。面倒くさいという意識が先立ってしまい、なかなか印をつけるということは定着しないが、人間の脳は情報を自分に都合よく処理するため、印をつけていると「大切」と判断するが、逆にノーチェックだと勝手な思い込みのままになってしまう。それが証拠に、昨日は数か月ぶりに紛失していた傘を見つけた自分自身。数か月前にどこかに傘を置き忘れてしまったのだが、昨日図書館の傘立てで偶然に自分の傘に再会!!!図書館には頻繁に行っており傘立てのそばを毎回通っているにもかかわらず全く目に入っていなかったという次第。なぜかたまたま昨日は視線が前後左右にいったようで・・・。そんなこんなで、とにもかくも「視覚」に訴える工夫が大切だ。

2017/05/26 14:35

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