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小さな国語塾のつぶやき

負けるが勝ち

「負けるが勝ち」という慣用句がある。それについて興味深く、なおかつ成程!と思える文章を見つけたので紹介する。「負けるが勝ち   というのは、相手に勝ちを譲ってやることが、結局は相手に勝つことになるという意味である。それはどんな場合か。相手と対等の場に立たず、相手よりも優越した次元に身をおいて負けてやることができる、そうした場合である。もっと具体的にいうなら、『負ける』という日本語の中には、相手に花をもたせ、自分は実を取る、そのような暗黙の計算がふくまれているのだ。」(「日本語 表と裏」森本哲郎著 P197より抜粋)。「負ける」というと「マイナス」のイメージが強いが、この慣用句で使われている「負ける」はある意味プラスという意味で、よく言えばここに日本人の「和」を重んじる思想、悪く言えば日本人独特の「あいまいさ」が含まれているのだろう。個人的にはこの「和」や「あいまいさ」は大切にしたい部分で、それは今までに何度となく「負けるが勝ち」を実行できずに失敗したからである。お互いに「自分が正しい」と思っているため真正面からぶつかり、勝負がつかないまま気まずい雰囲気になってしまったことがしばしば。次元が違うタイプには正論?が通じるわけもないと割り切る方が気分を害さずに、しかも結果として相手との関係性をうまく保てるなあとつくづく感じる。何でもかんでも白黒をはっきりさせることが大切なのではなく、時には敢えて「あいまいさ」を残すことも大切だなあと考える。また、言い方を変えると「負けるが勝ち」は「相手のことをとりあえず一旦受け入れますよ。そして花を持たせてあげますよ。ただ完全な同意はしかねるので自分は実を取ります」という双方にとってプラス面があり、今後少しずつ実行していきたい慣用句の一つである。

2017/05/22 10:35

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