めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
ヤル気スイッチ
演習問題を答え合わせをする時は、敢えて〇や✗をつけずに解説しながら「じゃあ、君が選んだこの答って合ってると思う?それとも間違ってる?」と聞くことがある。なぜそのようなことをするかというと理由は二つ。①やる気をなくさせないため②適当に答えて合っている可能性があるから。①に関しては正答率があまりにも低く、明らかに本文の内容を全く分かっていないと思われる⇒相当読むのが苦痛だったろうと想像ができる⇒この上、ほとんどに✗にするとますますヤル気がなくなる⇒この演習に限らず国語そのものが嫌いになるという図式が想像できるので、本文を一緒に読みながら絵や図を書き、情景を説明しながら解きなおす。その時に「これってどうかなあ?合ってるかな?それとも違う答えのほうがいいかな?」と聞くと大抵、正解を書くことができるのでその時に大きく〇をつけている。②に関しては、「なんだ~。最初から合ってたじゃん」と生徒からブーイングがとぶことがあるが「でも、適当にヤマカンでやってたでしょう?」とつっこむ。「そんなことはない」と言われるがそれは無視(苦笑)。①に関しては、甘いという意見もあるだろうが小中学生にとっては「嫌だけど、しなくてはならない」「嫌だけど、頑張らなくてはいけない」といった理性が大人ほどには働かないので、まずは「ヤル気スイッチ」を入れることを優先している。ちなみに理性が働かないのは子供たちのせいではなく、状況的に「困ってないから」。例えば大人だと「嫌だけど会社に行かなくては・・・。無断欠勤を繰り返すと会社をクビになりお給料をもらえなくなるから」といった切羽詰まった現実問題を目の前に突き付けられているから理性を働かせる。というわけでまずは子供たちの「ヤル気スイッチ」をいかにして入れるか?ということ念頭に置きながら工夫していくことが大切だと思う。
2017/05/21 01:54
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