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小さな国語塾のつぶやき

良文を活用しよう

二日前に、国語の問題を解く時は「自分の主観を入れないこと。」と書いた。なんだか味気ないのが受験国語・・・だが、問題を解き終わった後にプロが書いた良文を生かし、時々親子で「発展」させて考えることはいろんな意味でいい訓練になる。最近の傾向として、小学生向けのテキストでは動物の能力について取り上げられている文章が多い。例えば犬の嗅覚がいかに優れているか?人間が緊張すると突然体から「におい」を発する(人間は気づかない)、その「におい」によって自分に敵意を持っていることを察知し、吠えるという内容の文章があったとする(小学4年生「香りの世界をのぞいてみよう」の内容から)。そこから発展し「最近は犬の嗅覚を利用して『がん』を早期発見する、という試みもなされている。山形県金山町が健康診断に導入している。」と子供に伝えたり、「どうして文明は悪魔と天使の二面性を持つようになったのだろうか?」で終わっている文章に対しては、その理由を一緒に考えるなど。犬の嗅覚を病気の早期発見で利用する試みについては先週のニュースにあったのだが、仮にそれらを知らなかったとしてもネットなどで「犬、嗅覚」と子供と一緒に検索すれば様々なことがヒットする、また哲学的な内容に関しては答えはなく、難しいならば「文明の悪魔的な面はどこか?天使的な面は?」といったことをあれやこれやと考えるだけでもお勧め。つまり、答えを導き出すときはあくまでも「作者の考え」「出題者の意図」が重要だが、興味を持てる文章に出会ったときは「考える」練習として利用することはお勧め。国語塾の授業でも「お、これは・・・」と思う文章があったら、そこから派生して話題を提供することがある。おそらく生徒たちは「単なる雑談」としか思ってないだろうが(苦笑)。

2017/05/16 14:45

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