めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
落とし穴・・・
いよいよGWが終わり、1か月後には中間テストが控えている中学生。今度こそは!とGW中に学校ワークをきちんと勉強し、テスト前にもう一度復習をしようと計画を立てている素晴らしい中学生もいるだろう。が、ここで注意しなくてはならないことがある。「学校のワークを2周、3周したからといって中間テストでいい点が取れるとは限らない」という「落とし穴」があるのだ。なぜなら、昔はワークからそのままごっそりと試験に出すという先生がちらほらといたのだが、最近は少し手を加えた(難易度を上げた)テスト問題を作成する先生が多いからだ。つまり、本当に生徒たちが理解しているかどうかを問うテスト問題が増えている。例えば、ワーク内では穴埋め問題として出されていたものをテストでは完全記述にしてあったりする。穴埋め問題の場合、特に字数制限があると中学生はラッキー!とばかりに聞かれていることは無視して、字数に合う部分を必死で探す。初見の問題ではそういった作業は有効だが、深く内容を問われる定期試験ではその方法だけでワークを解いて勉強していると必ずボロが出る・・・。定期試験対策としてワークを解く場合は「何を問われているか?」「完全に自力で文章を作って答えることができるか」を意識することが大切。答えは同じなのだが、問われ方が違ったため中学生が解けなかった問題を一つ例として挙げておく。①問「この気持ちがこみあげてくる様子をどのように表現していますか?14字で書き抜きなさい。解答欄「□□□…□□□(14個)が、ぼくの体をとおってこみあげてくる。」(別のワーク)②問「なにがこみあげてきますか?」、解答は共に「目に見えないエネルギーの流れ」だが、①は出来たが②は出来なかった。②は主語を問われていると分かれば解けるのだ(主語と述語がかなり離れていたが・・・)。これは他の科目でも言えることだろうが、くれぐれも「落とし穴」には要注意。
2017/05/07 14:37
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