めむろ国語専門塾
- ブログ
小さな国語塾のつぶやき
「春の夜の夢のごとし」
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人もひさしからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」これはあまりにも有名な平家物語の冒頭部で、「春の夜の夢のごとし」とは「春の夜に見る夢のようにはかないものだ」という意味になる。百人一首でも「春の夜に夢」が題材にして詠まれており、やはり「はかない」という意味合いで使われている。つまり「春の夜の夢」とは「短くはかないもの」のたとえなのだ。本来ならば夜の短さで言うならば夏のほうが短いということになるが、春は桜がはかなく散る季節・・・などから「はかない」というイメージがあるのだろう。さて、昨日は久しぶりに仕事(?)の夢を見た。卒業した生徒2名+彼らの友人(塾生ではない)が夜に突然遊びに来てくれるのだが、残念ながら授業がある・・・と彼らに伝える。もっと早い時間だったり別の日だったらおいしい物でも食べに連れて行ってあげるのに…などと言っているうちに中三生生徒1名到着。予定では生徒4名来るはずが、なぜか中三1名のみ。実は卒業生たちはまさに中三の彼を激励するために寄ってくれたらしい・・・という内容。夢だから、そのあとに突然場面が変わるのだが、目覚めた後になんだかほっこりした暖かい気持ちになった。今までは「仕事の夢≒悪夢」がほとんどだったのだが、久しぶりに仕事に関して「気分がよい夢」を見た。が、が、が、思わず「あれ?せっかくいい夢を見たのにはかない夢になるわけ???」とつぶやいた直後に、「あ、そうだ!今は5月だから旧暦では夏!ラッキー!素敵な夢をはかない夢とカウントしなくて済む~~~」と昨日は朝から一人で様々なことを妄想していた。なんだか幸先よさそうな夢だ~~~とハイテンション状態で来週の授業に向けての準備を自宅に引きこもりながらこなしているGW!生徒諸君こうご期待?!
2017/05/05 01:19
-
-
コメントするには会員登録後、ログインが必要です