めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
名は体を表す
「名は体を表す(なはたいをあらわす)」という慣用句がある。意味は「その物に付けられる名前は、その物の本質をうまく表現していることが多いものだ」となる。成程、例えばキウイという果物は見た目が「キウイ」という鳥に似ているから命名された。また道具類は物事の本質を表す名前を付けられているから名前を聞いただけで用途が分かる場合も多い。例えば「筆箱」は「筆を入れるための箱」(←そのまま)と言った具合に。では、人間はどうか?「知らない人でも顔を見れば、ある程度は名前がいい当てられる。そんな研究結果を、イスラエル・ヘブライ大学のチームが発表した。(中略)名前から周囲が連想するイメージが、本人の生き方や性格に影響し、顔に表れるらしい。」(朝日新聞2017.4.27より)という興味深い記事がある。名前は親たちが願いを込めて子供に付ける場合が多く、名前負けしないように本人が無意識に名前のように行動するのだろう。だからといってあまりにも大げさな名前を付けるというのは子供にとってプレッシャーになりそうだし、やみくもに素晴らしい意味を組み合わせればいいというものでもなさそうだが。さて、自分自身はと言うとおそらく本名の方は見た目と一致しているだろう。先日、諸所の事情から専門家に相談してビジネスネームなるものを作ってみたが、今は明らかに名前負けしているという自覚がある。ビジネスネームは深みがあり美しいのだ!こうなったら「名は体を表す」を実行すべく名前にふさわしいような人間になろうっと新聞記事を見て思う今日この頃。ちなみに本名は「満智子(みちこ)」、ビジネスネームは「藍理(あいり)」である。さて見た目はどちらにピッタリか?あるいは全く別の名前?今後はじめてお目にかかるチャンスに恵まれる方はぜひ判断していただきたい。
2017/05/03 02:14
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