めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
言霊(言葉の力)
先日、ある商売をされている方と話す機会があった(その方の娘さんが過去に国語塾に来てくれており、今は卒業して有意義な高校生活を送っている)。お互いに分野は違うが、商売をしているという点が共通なのであれやこれやとお互いの今後のヴィジョンなどを話していた時に、「あ、そういえば最近国語塾のことを聞かれることが多いって嫁さんが言ってたよ(ようやく認知度、知名度アップだね)。その度ごとにすごくいい塾だと伝えてるらしい」とポロッとおっしゃった。即座にお礼を言うと同時に気分は一気にハイテンションに。目の前の方から直接「あ、そうそう国語塾のことを宣伝しておいたよ。」「知人にとってもいい塾だと言っておいたよ。」と言われるのもむろん有難く、嬉しいのだが、いわゆる「又聞きの褒め言葉(陰褒め)」」ってこんなにも嬉しいものなんだあああと実感したのだ。昔の日本人は「言葉には魂がこもっている」という言霊思想を持っており、其れゆえにむやみやたらに人の名前を呼ばない、書かないという習慣があったそうだが(この習慣のため古文作品では主語が省略されていることが多い!)、ふとそれを思い出し「成程なあ~。」と納得。本人の知らないところで噂されたり、名前を呼ばれたということを知った時の影響が大きいんだなあと身をもって感じた。むろん、本人の知らないところで話題になったことを知るチャンスはほとんどないだろうが、何かのきっかけでそれを知った時は褒め言葉であり、悪口であり、目の前の人から直接言われるよりも感情の振れ幅が大きいと思ったのだ。むろん個々人によって感じ方は違うだろうが、自分自身としては日本人が昔から大切にしている「言霊思想」「言葉の力」を侮りたくないし、今後も大切にしていきたい。ちなみに自分自身は・・・・思ったことをすぐに口に出すので陰で・・・よりも目の前の本人に直接褒めることが多い?!「陰褒め」という素敵な習慣を少しずつ身に付けたら素敵だなあとニヤニヤしている。
2017/04/30 14:17
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