めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
楽しいから続く
「日本一楽しい漢字ドリル うんこ漢字ドリル」シリーズ(文響社)が3月に発売になってから1か月余り、ものすごい勢いで売れているらしく、何度もメディアで取り上げられている。「うんこ漢字ドリル」の一番の特徴は、全例文に「うんこ」入り というスタンス。例えば次のような例文が出てくる。「新春のあいさつにうんこを持って行きました」(「春」の例文)。実際に本屋さんに足を運んでみたところ、目立つところに山積みになっており手に取って中を見ると一瞬「え?」と思うような文例ばかり・・・・でも本当に良く練られているなあと感心する。このドリルに取り組んでいる子供たち、どの子もキャーキャー言いながら楽しそうに取り組んでいる映像を先日テレビで見た。テレビ映像は編集しているため、もしかするとこのドリルに対してネガティブな反応を示す子供たちも取材されていたかもしれないが・・・。ただ、往々にして子供たちはなぜか「うんこ」というネタに反応を示す・・・大人側からすると「ん?」となるのだが、無理やり漢字を覚えさせようとしても子供たち(特に年齢が低ければ低いほど)はなかなか大人の思うような反応は示さない。それならば子供たちが反応するネタに漢字を便乗させるというアイデアは素晴らしいなああと感心する。何事もそうだが「楽しいから続く、楽しくないと続かない」ので、「完璧な文学的表現の文章で漢字を覚えさせたい」という大人の理想は横に置いて「子供たちが喜ぶ、笑えるネタを使って漢字を覚える」と言うのも有りか。
2017/04/28 02:52
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