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小さな国語塾のつぶやき

「どのように思うか」と聞かれると?

小中学生の国語の教科書の一番最初は大抵が「春」に関する「詩」が載っている。中三の教科書では谷崎俊太郎の「春に」を学ぶことになっており、この詩の主題は「焦り、不安、悲しみ」「喜び、やすらぎ、あこがれ」といった相反する気持ちを内包しながらも未来への期待感を持っている気持ちである。さて、この詩に関して次のような問があった。「あなたはこの詩を読んでどのように思いましたか。次の条件に合うように80字以上、100字以内で書きなさい(条件については省略)。」ここで「どのように思いましたか」の部分で中学生は「え?どのようにって言われても。。。」とビビってしまう。もしも「作者の気持ちに賛成ですか?反対ですか?」と二択ならばすぐに答えるのだろうが、漠然とした問だと困ってしまう。でもこの場合時間制限、字数制限共にあるので真剣にジーッと考え込んで「不安は同じだけど悲しみは自分とは違うなあ・・・」などと細かいことを1つ1つ検証している暇はないし、そこまでは要求されていない。基本的なベースがあってそのベースに対してどう感じるか?思うか?と聞かれた時は大まかに「賛成」「反対」のどちらの立場かをはっきりさせればよい。その後に理由や具体例を挙げると点数がもらえる。実際に模範解答とみると「なーんだ、作者に対して共感できるかそうでないかを答え、自分の経験を盛り込めばいいんだ」と分かる。つまりは何を聞かれているか?要求されているか?を把握し、若干本心とは違ってても大まかなことを答えるという割り切りが必要。

2017/04/24 01:32

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