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小さな国語塾のつぶやき

茂木先生によると・・・・

昨日、茂木健一郎先生の本を読んでまさに我が意を得たり!という文章を見つけた。それは「現国の試験は、パズル感覚で解くトレーニングをするのがいいでしょう。」(「すべての悩みは脳が作り出す」茂木健一郎著 2017.3.25初版発行 ワニブックス P108より抜粋)。どの生徒にも毎回のように同じことを伝えている。先週の金曜日にも、小説における個性的な表現や、こちらから口頭で質問した内容に対して毎回毎回真剣に「ウーン」と考え込む真面目なY君に「文章を鑑賞する時はそれでいいけれど、問題を解く時は割り切ってパズルのようにしてね」と図解を示しながら伝えたばかり。とはいえ、どうしても文章を理解しようとするY君にとっては毎回毎回遅々として進まない日々、しかも幼いころから「何度も文章を読みなさい」「しっかり読みなさい」と洗脳されているためどうしてもピンとこない様子だった。何回も読んだからといって文章を完全に理解出来るとは限らず、時間内でいかに早く問われていることを答えるかが大切で・・・と具体例を挙げて説明したのだが、目の前に長い「文章」があるとどうしてもそれをパズルとは思えないようだった。来週は茂木先生の文章を目の前に示すと、いわゆる権威のある方の意見だということで説得力があるかなあと期待している。本来ならば文章をきちんと鑑賞して味わうべきところなのだろうが、残念ながらと言うべきか現代国語を解くにあたってはそういう力はあまり求められていないのが現状。それではよくないということで文部科学省が新テストを検討中なわけであって・・・。つまり現中3年生からは国語を解くにあたってパズル的思考+理解した上で自分で思考する力の両方が問われることになる。問題を解く時はパズル、それ以外は自分の考えをいかに上手に伝えるかの両方の訓練を今後していかなくては!と思う今日この頃。

2017/04/23 12:35

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