めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
重ね言葉(擬音語 擬態語)
改めて、日本語は便利な言語だなあと思う。なぜなら音を重ねることによって情景がありありと浮かぶような表現が可能だから。例えば「雨がしとしと降っている」「雨がザーザー降っている」と表現する方が「雨が少しだけ降っている」「雨が激しく降っている」よりもイメージが湧きやすい。また「ジメジメしている」と言うと感覚的に分かるが、「湿っている」と表現すると思わず濡れたタオルやおしぼりをイメージするかもしれない。擬音語や擬態語とを重ねるとリズムが良くなるという利点もある。と、ここまで書いたところでふと「あれ?そういえばパンダの名前って重ね言葉が多いなあ。リンリン、カンカン、ランラン、ホアンホアン、トントン・・・なぜ?」と思い早速調べてみた。「1972年、日本に初めてやって来たパンダの名前は、中国名のまま「カンカン」と「ランラン」でした。以来、日本でも同じ音を繰り返す中国風の名前が主流になったと考えられます。ちなみに中国では、繰り返す名前には日本語で言う“○○ちゃん”のような相手をかわいがるニュアンスが含まれているそう。」(HNはてなニュース2012.4.5付けより)。つまり、パンダの名前は必ずも音を重ねなくてはならないというルールがあるわけではないが、昔は日本女性の名前は最後が「子」で終わることが多かったのと同様に音を重ねる名前を付ける傾向があったのだろう。さて、国語塾と同じ町内に「しんしん」という名前のベーカリーカフェがあるらしい。隠れ家的存在の店(宣伝なし、金土日のみの営業、畑のど真ん中にある)らしく…近々探検方々行ってみて名前の由来を聞いてみようと張り切っている。ちなみに最近の自分を重ね言葉で表すと「ドキドキ」「ワクワク」「ガクガク」「すやすや」「グーグー」といったところか。
2017/04/18 02:37
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