めむろ国語専門塾
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小さな国語塾のつぶやき
私情を挟まない事!
国語に限らずだが・・・テストでの解答には基本的には「私情を挟まない事」が鉄則!例えば答えのヒントとなる箇所が2つあった場合は自分にとっての常識ではなく、世間一般的の常識や世間一般的にどちらの表現の方が分かりやすいかを基準に選ぶ必要がある。例えば、傍線部⑤について「・・・どのような時ですか」という問に対してヒントとなる文章が次の二つ。①いい加減がまんがしきれなくなったとき②久しぶりに「見ぬ世の人を友とする」とき、客観的に①②を見ると大抵の人が①の方が分かりやすいと答えるだろう。が、が、某生徒は②の方が分かりやすいと答えたので「『見ぬ世の人』って一般的表現?この言葉から受けるイメージって死者か未来の人?何のことかよく分からないよ。そもそも何の話?幽霊の話?とツッコミたくなる」と伝えたところ、ようやく納得していた。また、別の生徒は「曲がったキュウリよりもまっすぐのキュウリを欲しがる人が多い⇒そのため、農家は手間暇かけて味は変わらないけれど、見かけが良いキュウリを作り始めた」という内容の文章に対して「え~、別に曲がっててもいいよ。僕は曲がってるキュウリでも平気で食べるし買うよ!」とポツリ。それに賛同した別の生徒も「そうだよね~」とのこと。オイオイ、今は君たちのことを問われているわけではなくて、あくまで文章の内容から選択肢を選んでよ~~~と内心思いながら様子を見ていた。キュウリで盛り上がっていたダブルS君たちは、とっても純粋で性格が良いタイプ、彼らのような人間ばかりだったら世の中は平和になるだろうなああと思うのだが、そうは問屋が卸さない。いわゆる世間一般の人は「まっすぐなキュウリ」を求めていると本文にあるし、実際そうなのだから仕方がない。とにもかくも自分の常識と世間の常識が違う場合は注意し、私情を挟まずに、書いてあることに忠実に!
2017/04/14 03:56
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